2007年オフの巨人の補強を評価する(ドラフト以外)(83605,4)

ドラフト・育成ドラフト以外の補強を評価する。この時の補強により,今の巨人の骨格が完成し3連覇・日本一につながるとともに,若手を育成する余裕ができた。巨人の補強の歴史の中で特筆すべき年だと思う。評価は例によって4段階(◎,○,△,X)。


 


 


外国人:年俸だけでも10億を越える費用を投じて,抑え投手・右先発投手・左投手・右外野手と補強ポイントすべてを満たす選手を獲得。すべての選手が働いて今の巨人の骨格を形成することに成功した。私自身,2007年優勝したのにやり過ぎの補強と思ったが,今思えば編成の判断は正しかった。投打の骨格を形成するのに成功した結果,若手を試す余裕ができて試合での育成ができるようになったと言える。グライシンガーの存在抜きで,東野・ゴンザレスを試せたとは思えないし,ラミレス(小笠原)抜きで,坂本・亀井・松本といった選手を試せたとは思えない。清武代表が「育成の巨人」と言いながら,大型外部補強をすることに矛盾を感じたが今は理解できる。クルーン・グライシンガー・ラミレスについての個別のコメントはリンク先の日記をみて下さい。


 


クルーン


 2008年1軍成績:61試合,61回,防御率2.21,1勝4敗,41S,3H.


 2009年1軍成績:46試合,50回,防御率1.26,1勝3敗,27S,1H.


 


グライシンガー


 2008年1軍成績:31試合,206回,防御率3.06,17勝9敗.


 2009年1軍成績:25試合,161回,防御率3.47,13勝6敗


 


バーンサイド:左のリリーフとして獲得したと思われるが,山口の台頭もあり,手薄だった先発として使われる。2008年の交流戦では,4本柱(バーンサイド・野間口・グライシンガー・内海)の一人として活躍し交流戦での勝ち越し(14勝10敗)に貢献した。今から思えば,この4人の先発でよく勝ち越せたものである。その後,相手チームに慣れられたのと,他の先発投手の復調とともに起用されなくなったが,2008年の逆転優勝の功労者の一人である。2009年は不調で1軍に上がることなくオフに戦力外となった。しかし,十分評価できる結果を出した。○


 2008年1軍成績:15試合,75回,防御率3.48,5勝3敗.


 2009年1軍登板なし。


 


ラミレス


2008年1軍成績:144試合,打率.319,45本塁打,125打点,1盗塁,出塁率.373


2009年1軍成績:144試合,打率.322,31本塁打,103打点,4盗塁,出塁率.347


 


トレード


鶴岡捕手:2008年のシーズン途中に真田投手との交換で横浜から獲得。2008年は,五輪期間中・CS・日本シリーズと阿部の代わりに捕手を務め,代役として十分な仕事を果たした。2009年も,主にグライシンガーが先発の時や阿部が不調の時に捕手を務め結果を出した。バッティングも好調で,第2捕手として申し分のない成績である。真田投手も横浜で結果を出している。両者が活躍しているという点で巨人・横浜双方にとって良いトレードだったと思う。◎


2008年1軍成績(巨人):31試合,打率.167,2本塁打,6打点,1盗塁,出塁率.259


2009年1軍成績:59試合,打率.261,5本塁打,18打点,1盗塁,出塁率.303

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