何処へ行く城島
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元大阪爺
2009年10月20日 19:59 visibility104
(以下敬称略です)
城島(33才)が日本球界復帰だそうで,飛ばし記事だと思っていた「阪神の城島取り」が冗談では無くなってきた.単純に成績のみで各球団の「城島必要度」を考える.城島の今年の成績は,打率 .247 71試合9本塁打22打点.常時出場(144試合)すれば,本塁打と打点は倍になるとすれば,打率2割5分前後,20本塁打,50打点の捕手ということになる.日本にいるときは,3割,30本塁打,100打点をクリアしてきた打者だから,もう少し打つとは思うが,過剰な期待は禁物だろう.
年俸はマリナーズで3年22億円だったから,半分としても3.5億円以上である.
各球団の主力捕手の年齢と今年の成績を書くと以下の通りで,結構低いハードルと思われた「打率2割5分,20本塁打,50打点」を上回っているのは,阿部(巨人)と田上(ソフトバンク)のみであり,上記のように成績を低めに見積もっても,城島が打撃に関して有数の捕手であることに変わりはない.なお,逆に言うと,単純に戦力だけを考えると,巨人とソフトバンクにとって城島は不要ということになる.ソフトバンクはさらに,城島の後釜としてようやく田上が育ってきたのに今更戻られても困るとも言える.城島の復帰先として有力とされながら,ソフトバンクの球団代表の歯切れが悪いのもそのためだろう.
下記をみて分かるように,主力捕手が高齢化しているのは,中日・阪神であり,捕手の成績がもっともふるわないのは横浜である.相川(FAでヤクルト)・鶴岡(トレードで巨人)が抜けた後の横浜の捕手の惨状は目を覆うばかりであり,5位からも遠く離されたリーグ最下位であることも考慮して,戦力的には横浜が一番城島を必要としていると言える.
中日は谷繁の後継者が依然として育っていない.阪神は狩野が育ってきているもののリードと肩に課題があることも事実であり,城島の33才という年齢が,矢野(41)と狩野(27)の間にうまく収まる感じなのも悪くない.
ということで,戦力から考えれば,阪神に加えて,横浜・中日が城島取りに参加するように思う.というか,横浜こそ城島取りにもっとも積極的であるべきと思える.逆にソフトバンク入りはないだろう.
資金面から考えると・・・やはり阪神が一番有力なのかなあ.城島なら金本の代わりに4番を打てるだろうし・・
各球団の主な捕手の年齢と今シーズンの成績
巨人:阿部(30才)率.293 123試合 32本塁打 76打点,
鶴岡(32) .261 59試合 5本塁打 18打点
中日:谷繁(39) .208 115試合 9本塁打 33打点
小山(29) .156 59試合 1本塁打 10打点
ヤクルト相川(33) .247 122試合 5本塁打 43打点
川本(27) .197 39試合 3本塁打 9打点
阪神: 矢野(41) .307 30試合 2本塁打 8打点
狩野(27) .262 127試合 5本塁打 35打点
広島 石原(30) .206 124試合 10本塁打 37打点
倉(34) .190 43試合 0本塁打 7打点
横浜 細山田(23) .158 88試合 0本塁打 11打点
新沼(30) .159 34試合 1本塁打 2打点
日ハム 鶴岡(28) .221 122試合 1本塁打 29打点
大野(22) .208 77試合 0本塁打 15打点
楽天 嶋(25) .233 106試合 1本塁打 14打点
中谷(30) .200 55試合 3本塁打 14打点
ソフバン田上(29) .251 138試合 26本塁打 80打点
西武 銀仁朗(22) .220 112試合 3本塁打 25打点
細川(29) .176 46試合 4本塁打 13打点
ロッテ 里崎(33) .234 124試合10本塁打 49打点
橋本(33) .234 94試合 2本塁打 27打点
オリ 日高(32) .254 93試合 5本塁打 34打点
鈴木(34) .200 63試合 0本塁打 8打点
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