巨人軍は非情か (19954、90)(14:48, 6000)

答え:非情であるし、今後も非情でなければならない。ただし、表向きは「非情でない」風を装わなければならない。

 

・上記の答えは、企業であってかつプロ野球の球団である以上当たり前のことですが、清武巨人軍球団代表の同名の本(新潮社)を読んで、さらにその思いを強くしました。ついでに言うと、長野の次回ドラフト1位確約は、「非情でない」風を装う効果を狙ったとしか思えませんが、払う代償が大きすぎると私は思います。

 

・この本については、DIMEさんが3度にわたって書評を書かれていますので、DIMEさんがあまり触れなかった話題をいくつか紹介します。

 

* 「ドミニカ奮戦日報」 2007年暮れに、ドミニカのウインターリーグに派遣された、巨人の育成選手たちの活動報告です。ドミニカに派遣するねらいが説明 され、現地での三木・深沢・鈴木誠の3選手の奮闘ぶりが好意的に紹介されています。巨人が育成に関してきちんと戦略と情熱を持って取り組んでいることがわ かります。しかし、この本では触れてませんが、この3選手は2008年オフにいずれも解雇されています。巨人の「情」と「非情」の両方がわかる部分です。

 

*「韓国はなぜ勝てたか」:オリンピックで韓国が優勝した理由をきちんと分析してあります。WBCでその分析結果が生かされることを期待したいです。

 

*「B群育成論」 要は高校卒業時は、Bランク以下だったが、大学や社会人を経た後、プロに入って活躍している選手を分析した話です。その分析に基づいて、2008年ドラフト4位の橋本選手を獲得したと書いてあります。

 なお、この本を読むまで私もしらなかったですが、実戦(試合経験)ということになれば、プロの2軍の選手より、大学や社会人の方がよほどめぐまれているのです。これが、プロの2軍で選手が伸び悩む大きな理由の一つとして挙げられています。だから、清武代表は、2軍の試合を大幅に増やそうとしているわけです。

 

・全体として、清武代表以下巨人のフロントが、戦略をもって、巨人選手の編成のみならず、日本のプロ野球の今後を考えていることがわかります。巨人ファンだけでなく、他球団のファンにも読んでほしいですね。

 

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