2009年を振り返る(90240,11)

今年は巨人ファンにとっては本当によい年でした.春先のWBC優勝に始まり,リーグ優勝,CS勝ち抜き,日本シリーズ優勝,日韓チャンピオンシップ優勝と続いた訳ですから.


 


個人的には,坂本・亀井・ゴンザレス・越智・山口・松本の活躍がうれしかったですね.いずれも,巨人の育成能力を示すものだからです.8月中旬まで,いろいろな選手を試して,育成をしながら戦力の厚みを増していき,8月下旬からメンバーを固定化して2位以下をあっという間に引き離してリーグ優勝させた原監督の采配も見事でした.2006年のBクラス,2007年はリーグ優勝したもののCSで中日に3連敗,2008年は阪神との死闘を制して逆転リーグ優勝を演じCSも勝ち抜いたものの日本シリーズで西武に惜敗と,いろいろな経験を重ねつつ,原監督の采配は着実に成長していると思います.


 


でここで終わらないのが気弱巨人ファンでして来季以降への懸念を一つ.


 


今後心配なのは,怪我を除けば慢心でしょう.投手は元々競争が激しいし,ラミレス・小笠原・坂本・阿部以外はレギュラーを保証された野手(捕手)はいないので,慢心の心配はないと思います.ベテランのラミレス・小笠原・阿部も大丈夫でしょう.心配なのは坂本です.何と言っても若くてルックスも良くて次代の巨人のリーダーを約束されている選手ですから誘惑も多いと思います.十分気をつけて欲しい.今から思えば,昭和40年代に巨人がV9をできたのは,川上監督が徹底して選手の敵役だったおかげのように思います.あの厳しい監督の下では,選手は慢心する暇がなかったでしょうからね.


 


後は,2009年に十分すぎるほどの実績を残した原監督にものを言える人は少なくなったでしょうから,原監督自身も慢心に気をつけてほしい.特に投手起用に関しては,尾花コーチと違って斉藤コーチは,原監督には「NO」と言えないだろうから,なおさら気をつけて欲しいと思います


 

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