ランキング「関数」わかりました!(63125,5)


10月7日の日記以来,さらにデータがたまりましたので,またちょっとエクセルで遊びます.かなり長くなるので,数学(数式・グラフ)の嫌いな方は,最後の結論だけ見てください.



今までは,

1)ランキングは,過去1週間の訪問者数で決まる.ただし,この値は,一般参加者の我々にはわからない.
2)他方,我々には,100名訪問者が増える毎に通知がリアルタイ ムで来る.前回の通知日時と引き算すれば,100名増えるのに要した時間がわかることになる.
3)100名増えるのに要する時間が長いほど,1週間の訪 問者数は減るから,ランキングは落ちる.したがって,100名増えるのに要する時間とランキングとは相関関係がある.

ということから,ランキングと100名増えるのに要する時間(日数)を比較していましたが,訪問者数が増えてくると,2)のデータから毎日の0時の時点での訪問者数が精度よく推定できるので,1週間の訪問者数がわかります.それで,推定した1週間の訪問者数とランキングの関係を描いたのが上の図です.データを取り始めた今年の2月11日から10月31日までの93個のデータを使っています.訪問者数が増えると直線状にランキングが上がって(グラフ上では点が下がって)行きますが,徐々に訪問者数が増える割にはランキングが上がらなくなります.まあ,直感的も納得できる結果ですね.この形は,理工系研究者の大好きな指数関数的な形をしているので,早速指数関数で近似してみます.












予想通り,非常にきれいに指数関数で近似できることがわかりました.式はy = 185.13exp(-0.0047x)となります.ここでy=ランキング,x=1週間の(推定)訪問者数です.これを逆にとくと,x=1111-213ln(y)となります.ln(y)はyの自然対数です.これによって,ランキングから1週間の訪問者数を計算することができます.ランキング50位なら延べ約280名,20位なら約470名,10位なら約620名となります.さらに,ランキング一位なら1111名となりますが,一位ともなると話はさらに厳しくなります.このグラフのY軸を対数にしてみましょう.




指数関数はこのようにY軸のみを対数にすると直線になるはずです.確かにランキング10位くらいまでは直線に載りますが,それより以下では右横の方に(訪問者数が増えるほうに)点がずれています.上記の指数関数はこのグラフ上では直線になっており,それを延長してランキング一位のところに持ってくると,確かに1100名くらいのところに来ていますが,点の分布を見る限り,それよりは右(人数の増える方)に来そうなことがわかります.それでx軸(訪問者数)の方も対数にして両対数で見てみることにします.




両対数で見てみると,特にランキング10位以下では,こちらの方が直線に載ってくる感じです.もっとも,「両対数でグラフを書くとたいていのものが直線関係に見える」ということがあるので,それには注意が必要ですが,とりあえずこの「直線」関係を信ずると,yはxの指数関数ではなくxのべき乗の形になります.このグラフ上でべき乗関数をあてはめてやると




上のようなグラフになります.式はy = 801607x^(-1.7556) (xの-1.7556乗)ですね.これからxを出すとx=2306y^(-0.57)となり,y=1(ランキング1位)のとき,x(1週間訪問者数)=2306名となります.上のグラフでも直線を延長すると,y=1のときxが二千数百になっていることがわかります.



以上をまとめると,y:ランキング,x:過去1週間の延べ訪問者数としたとき,yはxの指数関数またはべき乗であらわされ,

y=185.13exp(-0.0047x),x=1111- 213ln(y)でy=1のときx=1111
または
y = 801607x^(-1.7556) ,x=2306y^(-0.57)でy=1のときx=2306

です.




















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