理想投手陣と給与体系(2008.12/5)

理想といっても、「先発6人がすべてダルビッシュ級」という非現実的な目標ではなく、投手分業を前提に、もう少し現実性のあるものを考えます。先発6名、中継ぎ5名、抑え1名の12枠で考えると。


1.軸となる先発投手:2名 :完投率が高い投手。基本的に中継ぎ不要の15勝投手


2.勝ちパターンまたは競っているときの中継ぎ:3-4名。防御率2点台の中継ぎ投手。


3.抑え:1名


4.7割くらいの確率で6回までを2-3点に抑えられる先発投手:2名


5.5割くらいの確率で6回までを2-3点に抑えられる先発投手:2名


6..負けているときの中継ぎ:1-2名


 


6連戦を考えると、


1の投手が先発の2試合は、中継ぎを使わずに悪くて1勝1敗。うまくいくと2勝。


4の投手が先発の2試合は、1-2試合で6回まで2-3点、2と3の投手をつぎ込めば


悪くて1勝1敗。うまくいくと2勝。


5の先発2試合は、1試合で6回まで2−3点。悪いと2敗だが、そのときは


2と3の投手が休める。うまくいくと1勝1敗〜2勝。


 ・うまく行くと6連戦6勝で、6試合のうち2試合程度は2の中継ぎが休める。抑えも1試合くらいは休めそう。悪いときは、6連戦2勝4敗だが、2の中継ぎや抑えが3-4試合休める。どちらにしても、6の投手が出ずっぱりということもないでしょう。


 


・単純に足せば、12試合で8勝4敗で、かつ、投手陣に無理がかからないので、優勝ペースということになります。こういう投手陣を目指してほしいですね。巨人でいうと1がグライシンガー、(昔の)上原、2が越智・山口・豊田(西村・東野)、3がクルーン、4が内海、5が高橋尚、木佐貫、久保、(バーンサイド)といったところでしょうか。内海が1をめざし、木佐貫・高橋・久保は4を、西村・東野も先発転向なら、さしあたって5をめざして欲しいですね。特に東野に関しては、1-3のどの投手にも(長く)なれそうな可能性を感じます。


・言うまでもないことですが、今年の巨人は2に人材を得たのと、3のクルーンを非常にうまく使ったので優勝できました。これは、JFKを擁した阪神とある意味同じパターンです。


 


・次に言いたいことは、勝利への貢献度ということでは、1-3に差はなく、その下に4,5,6の投手が並ぶということです。ちょっと昔まで「抑え」の投手は「2と3」を兼ねてたことを思い出せば理解しやすいでしょう。それならば、給与もそのようであるべきです。


 


で実際は(2008年分と2009年分が混じっています)


1.グライシンガー:2.5億、(上原:4億)


2.豊田:2.1億、山口0.4億、越智0.3億、西村0.36億


3.クルーン:3億


4.内海:1.2億


5.高橋尚: 1.35億、木佐貫:0.56億、久保0.3億


という調子です。豊田の2.1億はかつての「抑え」の評価が入っていることを考慮すると、いくら若手が並ぶとはいえ、2のタイプの投手の給与は低すぎます。ここに若手しか並ばないということは、それだけ「消耗が激しい」ことも意味します。このあたりを改善していかないと、上記1-6の投手編成を安定して続けていくことは非常に難しくなると思います。


 


 


 


 


 


 


 

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