意外につまらない試合

代表組も五輪組もいないとここまでひどいか…という内容。ブンデスリーガの下位同士の対戦から観客の数を減らしたような試合を見ているような感じ。

昨年後半はたまたまテレビで観た何試合かでは、大味ながらも興奮するサッカーを見せてくれていた上に、ワンチョペ選手も福西選手も来たわけだから、今年のＦＣ東京には期待している。味スタで川崎戦でもあればぜひ見に行きたいと思っていたんだけども…どうもテレビで見ていても楽しくない。なんとなくチームとしての統一感がない。一丸となって相手の弱点を的確についてくるシャムスカファミリーとは対照的。最後はヒロミのギャンブルが裏目に出たけど、それはそれで仕方ない気がした。

大分は、昨年フクアリで生観戦したジェフ戦に比べればコンディションは悪かったけれど、チームとしての完成度や運動量はさすが。ＦＣ東京と対戦するチームは、相手の大味なサッカーのペースに飲まれて、逆にいつのまにかＦＣ東京のリズムになってしまうということがよくある。けれど、大分はそういうペースの中でもしっかりチャンスを作っていた。ミスやテクニック不足のシーンは大分にも目立っていたけれど、フィジカルコンタクトやフリーランニングを嫌がらない選手が多いから、相手が３トップにしてきてもラインを下げすぎずに逆に中盤でボールを奪ったりできる。
その前も、ロングボールが出るときはわざと藤山選手側に身長差のある高松選手が張っていたり、相手の嫌がることをみんなができる。ある意味、ＦＣ東京や日本代表に足りないのはこういうところかなという気がする。

ＦＣ東京は原監督が悪いというより選手が悪いんじゃないか？　という気もする。茂庭選手が不在になったとたんにぐらついてしまうチームが露呈したけど、ほかにもリーダーシップを取らなきゃいけない選手がいるはずだ。

福西選手の加入、ワンチョペ選手の加入で「サッカー好き」にアピールする話題はあるし、一般向けにも平山選手がマスコミのスターシステムに乗せられている。ところが成績がついてこないから話題が先行してしまっている感じは否めない。
こういう時にも動じずにチームをまとめるのは監督だけの責任ではないはず。代表組だけではなく、今日の試合をスタンドから観戦した徳永選手などには自覚を持ってチームを引っ張っていって欲しいものだ。

また、誤解を招く表現であることを承知で言うと、今野選手が、次第にガンバの明神選手のようなことになっていくような予感があって、とても心配だ。