☆小さい秋~金木犀の香り~




天気が良いので窓を開けてみたら、ふあ~と良い香りがしてきました。
公園の金木犀が、秋の香りを運んできたのです。



金木犀 記憶の針を 巻き戻す(-.-;)



皆様は、何かの匂いを嗅いだ瞬間、急に昔の記憶がよみがえることはないでしょうか?
わたしは、金木犀の甘い香りで、あの頃の淡い記憶がよみがえります。(〃д〃)


匂いと記憶は密接につながっているのです。
フランスの文豪であるマルセル・プルーストの代表作「失われた時を求めて」という作品のなかに、記憶をなくした主人公がマドレーヌ菓子(プチット・マドレーヌ)をお茶に浸して食べたことをきっかけにして、過去の記憶が一気に思い出されていくという有名なシーンがあります。

このように、香りをきっかけに過去の記憶が鮮明に呼び起こされる現象のことを、我々心理学者の専門用語で、「プルースト効果」と呼んでいます。

余談ですが、思いを寄せているひとに会うときに、いつも同じ香りを身にまとっていくようにすると、恋が実りやすいという話もあります。特に相手が男性の場合、その傾向が強いようです。その香りと人物のイメージが重なり合ってよいイメージを生み出したり、どこかで同じような香りを感じたときに、その人のことを思い出してくれたりするということなどが関係しているのかも知れません。


人間の脳はとても神秘的です。
五感のなかでも「嗅覚」は特に敏感だそうです。
気を失った人の意識を取り戻そうとして、叩いても大声で呼んでもダメな場合、強烈な匂いを嗅がせることで一気に覚醒できるということもあるそうです。
五感のうち、嗅覚以外の四つの感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)は視床下部を通って大脳皮質の各感覚領域に情報を送り、その後大脳辺縁系に到達します。けれども、嗅覚だけは嗅神経を通して直接、大脳辺縁系(古い脳)に情報を送るそうです。
さらに、この大脳辺縁系(海馬・扁桃体など)は、「情動脳」とも呼ばれ、感情を司る脳として知られています。
つまり、匂いの情報を処理する場所と、感情を司る場所が同じ大脳辺縁系なので、匂いによって記憶や感情が呼び覚まされるというようなことが起こるのです。
嗅覚は、五感の中でも特に原始的で本能的な感覚といわれ、睡眠中でも休むことはありません。
これは、寝ているあいだも外敵から身を守るために、一番発達した感覚を起こしておかなければならないからだそうです。
視覚のアンテナは赤、緑、青とグレーの4つだそうです。味覚は甘い、辛い、酸っぱい、苦い、美味いの5つです。触覚も5つぐらいです。それに対して、嗅覚は実に1,000種類のアンテナがあるそうです。それだけ重要な感覚なのです。

食べ物を口にするときも、痛んでいないか、匂いを嗅ぎますが、これは昔からある本能的な感覚、特に発達した感覚を使って確認している訳です。

わたしも、賞味期限などは気にせず、嗅覚で判断します。


勿論、草野球も嗅覚でやっています。





以上です。












































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