☆難読校名シリーズ~島根県勢初のラグビー全国8強進出の石見智翠館をWネームでわかりやすく例えると~


1月1日、全国高校ラグビー選手権大会のベスト8が出揃った。御所実(奈良Bシード)、秋田工(秋田Aシード)、常翔学園(大阪Aシード)、伏見工(京都Bシード)、茗渓学園(茨城Bシード)、東福岡(福岡Aシード)、国学院久我山(東京Bシード)、石見智翠館(島根Bシード)の8校である。

この8校をよ~く見てみると、3つほど思うことがある。

①今年もシード校が順当に勝ち上がり、ラグビーは番狂わせが少ないスポーツである
http://m.labola.jp/diary/20521537
②常翔学園という校名はスマートな感じがするので、個人的には旧校名の大阪工大高の方が迫力があってよい
③全国有数の難読校名である石見智翠館が初の8強入りとなった

1月3日には準々決勝が行われ、御所実は秋田工を17-12、常翔学園は伏見工に27-26で逆転勝ち、茗渓学園は東福岡に31-24で逆転勝ち、国学院久我山は石見智翠館に29-12で勝利した。話題は大会4連覇を狙ったAシード東福岡の花園無敗記録が17で止まったことだろうか。
ちなみに、全国ラグビー選手権大会での連勝記録は啓光学園(現・常翔啓光学園)の22連勝、全国高校野球選手権大会では中京商(現・中京大中京)の22連勝、全国高校サッカー選手権大会では神戸一中(現・神戸)と国見の15連勝である。
準決勝の組み合わせは、国学院久我山対常翔学園、茗渓学園対御所実と、二試合とも関東地区と近畿地区の屈指の大都市対決←となったわけだ。国学院久我山は15大会ぶり、常翔学園は14大会ぶり、茗渓学園は24大会ぶり、御所実は4大会ぶりの決勝進出を目指すこととなる。

少々話はそれましたが、先ほど述べた③について、もう少し話を掘り下げてみたい。

石見智翠館は今大会で実に22年連続での出場である。これは、佐賀工業の31年連続(継続中)、大分舞鶴の27年連続(継続中)、日川(山梨)の25年連続に次ぎ、国学院久我山と並ぶ記録である。
ちなみに、全国高校野球選手権大会での連続出場記録は桐蔭(和歌山中時代)の14年連続、全国高校サッカー選手権大会では国見の21年連続である。

全国有数の難読校名である石見智翠館は、島根県西部の日本海に面した人口約25,000人を有する江津市にあり、現在の中日ドラゴンズの捕手で高校通算本塁打42本の記録をマークし、「東の江藤、西の谷繁」と呼ばれた谷繁元信選手の出身校で、旧校名が江の川である。
石見智翠館は1907年(明治40年)に邑智裁縫女学館として創設され、2009年(平成21年)4月に石見智翠館高等学校へと校名が変更された。
ラグビー部は1990年(平成2年)に創部され、全国高校ラグビー選手権大会における最高成績は5回のベスト16進出である。
石見智翠館は今年で第92回を数える全国高校ラグビー大会において、過去5回越えることのできなかったベスト8の壁を破った。
これは、島根県勢として初の8強入りであり、山陰勢としても初の8強入りとなった。
参考までに、島根県の予選参加校は石見智翠館と出雲の2校のみである。これは全国一少なく、出雲高校が単独チームを組めない年は合同チームを組んで県大会に参加するが、規定により全国大会へは進めないため県大会が石見智翠館の壮行試合となってしまう。
そういえば、サッカーでも島根代表の立正大淞南が8強に進出した。






今回は石見智翠館高校のベスト8進出記念として、特別に島根県勢の全国ラグビー選手権大会および全国サッカー選手権大会での昨年までの勝敗表を記述しておきます。


<ラグビー> ※▽引き分け抽選勝ち
第60回(昭和55年) 出雲(1) 1回戦 ●
第64回(昭和59年) 出雲(2) 1回戦 ●
第67回(昭和62年) 出雲(3) 1回戦 ●
第68回(昭和63年) 出雲(4) 1回戦 ●
第69回(平成元年) 出雲(5) 1回戦 ●
第70回(平成2年) 出雲(6) 1回戦 ●
第71回(平成3年) 江の川(1) 1回戦 ●
第72回(平成4年) 江の川(2) 1回戦 ●
第73回(平成5年) 江の川(3) 3回戦 - ○ ●
第74回(平成6年) 江の川(4) 2回戦 ○ ●
第75回(平成7年) 江の川(5) 2回戦 ○ ●
第76回(平成8年) 江の川(6) 3回戦 - ○ ●
第77回(平成9年) 江の川(7) 2回戦 ○ ●
第78回(平成10年) 江の川(8) 2回戦 ○ ●
第79回(平成11年) 江の川(9) 3回戦 ○ ○ ●
第80回(平成12年) 江の川(10) 3回戦 ○ ○ ●
第81回(平成13年) 江の川(11) 1回戦 ●
第82回(平成14年) 江の川(12) 2回戦 ▽ ●
第83回(平成15年) 江の川(13) 1回戦 ●
第84回(平成16年) 江の川(14) 1回戦 ●
第85回(平成17年) 江の川(15) 2回戦 ○ ●
第86回(平成18年) 江の川(16) 2回戦 ○ ●
第87回(平成19年) 江の川(17) 2回戦 ○ ●
第88回(平成20年) 江の川(18) 1回戦 ●
第89回(平成21年) 石見智翠館(19) 1回戦 ●
第90回(平成22年) 石見智翠館(20) 2回戦 ○ ●
第91回(平成23年) 石見智翠館(21) 3回戦 - ○ ●


<サッカー> ※□PK勝ち ■PK負け
第37回(昭和33年) 大社(1) 1回戦 ●
第38回(昭和34年) 浜田(1) 1回戦 ●
第50回(昭和46年) 益田農林(1) 1回戦 ●
第51回(昭和47年) 浜田(2) 1回戦 ▼
第55回(昭和51年) 松江南(1) 1回戦 ●
第60回(昭和56年) 浜田(3) 1回戦 ●
第61回(昭和57年) 益田農林(2) 1回戦 ●
第62回(昭和58年) 浜田(4) 1回戦 ●
第63回(昭和59年) 大社(2) 3回戦 - □ ●
第64回(昭和60年) 益田農林(3) 1回戦 ●
第65回(昭和61年) 松江東(1) 1回戦 ●
第66回(昭和62年) 松江東(2) 2回戦 - ●
第67回(昭和63年) 大社(3) 2回戦 ○ ●
第68回(平成元年) 益田(1) 2回戦 - ●
第69回(平成2年) 大社(4) 1回戦 ●
第70回(平成3年) 大社(5) 1回戦 ●
第71回(平成4年) 出雲工(1) 1回戦 ●
第72回(平成5年) 出雲(1) 1回戦 ●
第73回(平成6年) 大社(6) 1回戦 ●
第74回(平成7年) 益田(2) 2回戦 - ●
第75回(平成8年) 淞南学園(1) 2回戦 - ●
第76回(平成9年) 大社(7) 1回戦 ●
第77回(平成10年) 益田(3) 2回戦 - ●
第78回(平成11年) 淞南学園(2) 2回戦 - ●
第79回(平成12年) 淞南学園(3) 1回戦 ●
第80回(平成13年) 立正大淞南(4) 1回戦 ●
第81回(平成14年) 立正大淞南(5) 1回戦 ●
第82回(平成15年) 立正大淞南(6) 3回戦 ○ ○ ●
第83回(平成16年) 益田(4) 1回戦 ●
第84回(平成17年) 立正大淞南(7) 3回戦 - ○ ●
第85回(平成18年) 立正大淞南(8) 1回戦 ■
第86回(平成19年) 江の川(1) 2回戦 - ●
第87回(平成20年) 立正大淞南(9) 2回戦 ○ ●
第88回(平成21年) 立正大淞南(10) 1回戦 ●
第89回(平成22年) 立正大淞南(11) ベスト4 ○ ○ ○ □ ■
第90回(平成23年) 大社(8) 2回戦 - ●



最後になりますが、個人的な意見を少々述べたいと思います。
アタシが本格的に高校ラグビーに興味を持ったのは、昭和63年度の第68回大会準々決勝の茗渓学園対天理の試合で、茗渓学園がSO赤羽選手の3人飛ばしパスからトライを決めたシーンを見てからです。この強烈なインパクトは、平成7年の第67回選抜大会に出場した市岡高校の帽子の三本線を見たときと同じです。
その大会、決勝戦に進出したのは茗渓学園と大阪工大高であったが、昭和天皇の崩御により決勝戦は中止となり両校優勝となった。
今大会、24年の時を経ての「幻の決勝戦」をぜひ見てみたいものだ。

でも、ホントに実現するかしら?(´・ω・`)





以上です。




















































































































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