☆迎春~21世紀枠関東地区候補校・日立ー高~
-
鶴丸 深志’
2013年01月01日 00:00 visibility629
迎春
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
春といえば、今年で85回を数える春の選抜大会である。
今春の21世紀枠関東地区候補校に日立一高(茨城)が推薦された。昨秋の県大会8強での推薦となった。
秋季大会の戦績は、県北地区予選でシード校となり代表決定戦で勝田工を3-0で破り県大会に駒を進めた。
県大会においては、一回戦で江戸川学園を3-2、二回戦で鹿島を7-0、準々決勝では準優勝した霞ヶ浦に2-3と惜敗であった。秋季大会での8強入りは13年ぶりであった。(関東大会に出場した霞ヶ浦は、一回戦で東海大相模に5-3、準々決定で宇都宮商に4-5で敗退)
果たして、日立ー高に21世紀枠での春の便りが届くのだろうか?
日立一高は、震災の影響を受けた茨城県北部の人口約20万人を有する企業城下町として発展を遂げてきた太平洋に面する日立市にある。進学実績は例年、筑波大には14名前後、東北大には8名前後、千葉大、埼玉大には10名前後、横浜国立大には5名前後、東京学芸大には3名前後、茨城大には58名前後、慶應義塾大には5名前後、早稲田大には15名前後、学習院大には4名前後、明治大には28名前後、青山学院大には18名前後、立教大には15名前後、中央大には23名前後、法政大には15名前後、日本女子大には5名前後、大妻女子大には4名前後、白百合女子大、フェリス女学院には2名前後、数年前までは3年連続で東大、一橋大に1名程度の合格者を輩出している県北部地区屈指の公立の進学校である。
学校創立は1927年(昭和2年)、硬式野球部も1927年(昭和2年)に創部された。
甲子園には1985年(昭和60年)年夏の第67回大会に一度だけ出場している。
県予選では、二回戦で八郷を7-0、三回戦で那珂湊一を10-0、四回戦で霞ヶ浦を8-1、準々決勝で鉾田一を5-1、準決勝で日立工を5-3、決勝では土浦三を8-7で破っての悲願達成であった。
甲子園での戦績は、二回戦からの登場となり広島工を4-0で破り甲子園初出場で初勝利を挙げた。続く三回戦では関東一に0-4で敗退となり、惜しくも8強入りを逃した。
夏の大会予選は1946年(昭和21年)の第28回大会予選に初参加し、初戦で水戸工に8-11で敗退した。
夏の予選初勝利は1948年(昭和23年)の第30回大会予選で上郷農を10-0と圧倒した。
これまでの夏の予選の通算成績は128勝65敗、優勝1回、準優勝2回、4強4回、8強14回と見事な戦績である。
秋季関東大会には3度出場し、そのうち2回が8強入りとこちらも見事な戦績である。
日立一高といえば、野球以外でもサッカー、ラグビーでの全国大会出場経験を持つ。
サッカー部は1949年(昭和24年)創部で、全国高校サッカー選手権大会には7回出場、通算成績は8勝7敗、準優勝1回、8強2回と見事な戦績である。
我らが鹿島アントラーズの初代監督である、故・宮本征勝氏は日立一高のOBである。
全国大会で準優勝を飾ったのは、初出場となった1956年度(昭和31年度)の第35回大会で、一回戦で山城(京都)を4-1、二回戦で城北(東京)を7-1、準々決勝で秋田商(秋田)を4-3、準決勝で藤枝東(静岡)を2-1と強豪校を次々と破り、初出場ながら決勝進出を果たした。
決勝ではサッカー王国埼玉代表の浦和西に3-2と敗れはしたが、史上8校目となる初出場での準優勝を成し遂げた。
この大会の二回戦での7得点は目を見張るものがある。
サッカーにおいて7得点は珍しいが、全国高校サッカー選手権大会における一試合の最多得点は、1927年度(昭和2年度)の第10回大会一回戦で広島一中(現・広島国泰寺)が富山師範(富山)戦で挙げた14得点(14-0)である。
ラグビー部は1946年(昭和21年)に創部され、茨城県内のラグビー部としては最古の歴史を有する。
日立一高ラグビー部といえば、1978年(昭和53年)1月の新人戦から1985年(昭和60年)にかけて県内公式戦111連勝を成し遂げている。
その間、全国高校ラグビー選手権大会に5回出場し、通算成績は5勝5敗である。
全国大会初勝利は、初出場となった1978年度(昭和53年度)第58回大会で、一回戦で萩工(山口)を12-0で破っての初勝利であった。
最高成績は、1982年度(昭和57年度)第62回大会での16強進出で、一回戦で鴨方(岡山)を24-7、二回戦で名古屋工(愛知)を6-0で破り、三回戦で強豪・伏見工(京都)に9-28で敗退した。
ラグビーは大量点が入るケースもあるが、全国高校ラグビー選手権大会における一試合の最多得点は、2000年度(平成12年度)第80回大会二回戦で佐賀工業が砺波(富山)戦で挙げた137得点(137-0)である。
このように日立ー高は、野球、サッカー、ラグビーで全国大会出場経験を持ち、さらに全ての競技でベスト16以上の成績を残している、正に文武両道の手本となるような公立校のひとつといえよう。
今回は珍しく野球、サッカー、ラグビーの話題となりましたので、最後にひとことだけ述べたいと思います。
同一年度で春の選抜大会、夏の選手権大会、サッカー選手権大会、ラグビー選手権大会に全て出場を果たした学校といえば、昭和46年度の報徳学園、昭和61年度の天理、同じく昭和61年度の広島工業、平成8年度の鹿児島実業の4校である。
さらに、全ての大会において初戦突破を果たした学校といえば、天理のみである。
やはり、奈良といえば天理、兵庫といえば報徳学園で間違いないようです(・・;)
今年この4冠を達成しそうな学校といえば、宮城の仙台育英かしら?(´・ω・`)
以上です。
- favorite58 chat21 visibility629
-
navigate_before 前の記事
☆21世紀枠の扉~創部111年目の悲願・安積高校~
2012年12月25日 -
次の記事 navigate_next
☆難読校名シリーズ~島根県勢初のラグビー全国8強進出の石見智翠館をWネームでわかりやすく例えると~
2013年1月4日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件