
ストロングプレーヤー ~ 宮市 亮 編 ~
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ペスカドーレ
2012年02月08日 13:11 visibility461
現在、世界が注目する圧倒的なスピードを“武器”に活躍を期待されている日本人がいる。
弱冠19歳の「宮市 亮 選手」である。

2010年8月、まだ中京大中京高校に在籍していた宮市選手は、イングランドの強豪アーセナルの練習に参加する機会を得た。
ここでアーセナルの指揮官ベンゲル監督は宮市のスピード溢れるプレーを見て、すぐにその才能に気づいた。
ベンゲル監督は「ここがお前の家だ。早く戻ってこい!」と世界屈指の強豪クラブからの熱烈なラブコールとも言えるメッセージを伝えたのだった。
ベンゲル監督が目をつけたのは、宮市選手の100mを10秒台で駆け抜けるスピードだけでなく、上体を斜めに倒しながらもバランスを崩すことなく一気に加速するその突破スピード=“武器”にある。
全速力で一直線に切り込んだかと思えば、一瞬で鋭角に方向転換するそのターンスピードも魅力である。加えて、ドリブル突破かパスするかという的確な判断スピードにも長けており、数多くの名プレーヤーを輩出している名門アーセナルが10代の日本の若武者がピッチ上で圧倒的な存在感を放つ『スピード』という『ストロングポイント』にベタ惚れ状態なのである。
イングランドプレミアリーグで選手登録するための就労ビザの関係で、オランダのフェイエノールトにレンタル移籍していたが、デビュー2戦目のホーム初試合で早くも初ゴールを決め、12試合で3得点3アシストと活躍、降格圏内を彷徨っていたチームの10位浮上への原動力となった。
オランダでの活躍が評価され、ベンゲル監督から2011-12シーズン前にはアーセナルのトップチーム入りを明言されていた。そして、2011年8月に就労ビザを特例で取得したことで、イングランドでのプレーが可能になった。
アーセナルのプレシーズントレーニングにも参加し、アジア遠征やベンフィカ戦のトレーニングマッチにも出場、9月にはカーリングカップ3回戦で公式戦デビューを果たした。
しかし、11月にリザーブリーグでの負傷による長期離脱などが影響し、前半戦の公式戦出場はカップ戦2試合のみに留まった。
そして、出場経験を得るために、2012年1月31日、同プレミアリーグ所属のボルトンワンダラーズFCへの半年間の期限付移籍が決定した。
【宮市亮 プレー集-RYO MIYAICHI 2010-11】
《補足:イングランドプレミアリーグの登録選手事情》
現在、プレミアリーグの各クラブの登録選手数は、規定で21歳以上の選手は25人に制限されていて、そこにはホームグロウン選手を8人以上含めなくてはならない。
このホームグロウン選手とは、21歳の誕生日まで、もしくは21歳の誕生日を迎えるシーズンを含め、イングランド、ウェールズ内のクラブで3年以上プレーした選手のことを指します。
近年、外国人選手の流入により、イングランド代表の弱体化が問題になっていた。
2008年欧州選手権を予選敗退した反省をもとに、若年層がもっとプレミアリーグでプレーする機会を設けるため、2010-11年シーズンから、この包括的なルールを導入している。
宮市は日本人だが、今季開幕時は18歳だったため、2014-15年シーズンまで、計3シーズンをイングランドかウェールズ内のクラブでプレーすれば、このホームグロウン選手の指定を受けることになる。
いったんホームグロウン選手になれば、チーム編成のうえでアーセナルは大きなアドバンテージを持つことになり、将来イングランド内の他クラブへ移籍する時も高く売れるということになる。
そのような事情もあり、かねてから宮市の獲得に興味を示していたフランス1部リーグのバランシエンヌでなく、スピードのあるウイングを探していたイングランドプレミアリーグの「ボルトン」への期限付き移籍となったのである。
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