第40回熊本県高校総合体育大会について(まとめ)



 

 

第40回熊本県高校総合体育大会が6月1~4日に行われました。

 






 



競技に先立ち、熊本市の県民総合運動公園陸上競技場(KKWING)で総合開会式が行われ、バトントワラー隊やマーチングドリル隊が先導する中、87校の選手ら約5300人が胸を張って行進した。

 






 



選手宣誓では、昨夏のインターハイと春の全国選抜でなぎなた個人試合を制した熊本西高の春山さくら主将(3年)が、「高校総体という夢の舞台で正々堂々競技します!」と力強く決意を表明しました。

 






 

 



大会は、残る水球が16、17日に行われ(サッカー男子は5日終了)全競技が終了することになりますが、7月28日から新潟や長野など5県で開催される「北信越インターハイ出場」を目指し、県内各地で熱戦が繰り広げられました。

 

 





















 

 

今回の記念すべき40回目の総体で特別印象に残ったのは、各競技の感動を呼ぶ場面(上写真など)は当然のことながら、開会式での参加高校紹介で感じたことでした。

 

 






 

 

いくつか聞き慣れない高校名がアナウンスで紹介、2007年から県教育委員会が進めてきた「県立高校再編計画」の動きが本格化していることの象徴でもある。

 

 

少子化の影響は当然ながら熊本県内の高校にも及んでおり、公立高校も私立高校も生徒の確保に奔走しているのが現状である。

 

 

義務教育である小中学校までは、各地域在住者数に反映した生徒数となるのだろうが、高校となるとそうはいかない‥志願する専門科目や目指すスポーツ(部活動)、他にも制服や校風、交通機関の便などなど、総合的に魅力ある高校なのかどうかが問われてくると言えるでしょう。

 

 

すでに「県立高校再編計画」に基づき、統廃合を終えている阿蘇高校と阿蘇清峰高校の統合でできた阿蘇中央高校(阿蘇市)、蘇陽高校と矢部高校が統廃合でできた新設矢部高校(山都町)、天草東高校・松島商業高校・大矢野高校の3校での統廃合でできた上天草高校(上天草市)では、廃合される各校最後の卒業生を昨年度末に見送り、閉校することになった。

 

 

今年度も氷川高校(八代市鏡町)と八代南高校(同市渡町)の統廃合で「八代清流高校」、水俣高校と水俣工業高校(ともに水俣市)の統合で「新設水俣高校」が開校されました。

 

 

また、熊本市の政令指定都市移行に伴い、本年4月からは教職員の人事権が県から同市に移譲されることなり、県内の教育行政や学校現場は大きく様変わりし始めています。

 

 

 

県立高校再編整備の後期実施計画では、県内3地域(天草、荒尾・南関、球磨)が対象とされ、地域説明会が昨年11月と今年1月に各地域で行われています。

 

 

後期は2013年度から3年間、それぞれ対象とされる地域で再編・統合を検討することになります。

 

 

天草地域は苓明高校、河浦高校(園芸科学科)、苓洋高校の3校と、牛深高校、河浦高校(普通科)の2校で、天草高天草西校の2013年度からの募集停止も打ち出している。

 

 

荒尾・南関地域は荒尾高校、南関高校の2校、球磨地域は多良木高校、球磨商業高校、南稜高校の3校で再編・統合を計画するという。

 

 

残念なことに私の母校(荒尾高校)も計画対象に上がっており、今後の動向が非常に気になるところです。

 

 

高校だけではなく、中学校の統廃合についても地域毎に大きな格差と課題がある。

 


県立玉名高校付属中(玉名市)も2年目を向かえ、私が住む長洲町からも今年は11名の入学者が進学したようである。

 

 

県立玉名高校付属中は、県教委が宇土、八代に次いで県内3番目に設置した併設型中高一貫校であるが、国際人育成を目指す国語・英語教育の充実や、大学や企業などを訪問する「本物体験」などを教育活動の柱に挙げていて、県教委がまとめた2012年度の入試出願状況では、玉名が志願倍率3・11倍と3校の中で最も高く、宇土は2・53倍、八代は3・06倍だったという。

 

 

今年の高校総体での印象「参加校の統廃合」から中学校の現況に話題が移ってきたので、次回はその「中学校の現状」についてサッカー部の外部コーチとして見えてきた問題に触れてみたいと思います。

 














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