#210 事故にはご注意を!
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ペスカドーレ
2012年06月27日 08:30 visibility6011
梅雨のこの時期に、注意しなければならないのが“交通事故”でもあります。
先日、私自身が20代の男性に追突事故を起こされ、現在も軽いムチウチ症状で通院中です。
仕事に支障はないのですが、初めて事故の被害者となりました∑(; ̄□ ̄A アセアセ
いつもは出場要請を受け、現場に救出・救護に向かう立場が‥幸いにも私も相手も大怪我もなく、これも良い経験と思っています。
ちょうどこの事故に遭遇した日の午前中、職場での研修『高速道路での事故事案における活動研修会』に参加していました。
これから、意外と多い雨季の“交通事故”について、実体験をふまえて皆さんに注意喚起と問題提起したいと思います。
(インターネットより引用)
<事例①> 2009/7/11 大分県大分自動車道
高校野球大分県大会の開会式に向かっていた柳ケ浦高校野球部の大型バス(控選手ら47人乗車)が大分県日出町の大分自動車道で転倒し、部員1人が死亡、42人が重軽傷を負った事故。(写真は、インターネットにあった実際のバスの状況です)
<事例②> 2007/12/24 東京都練馬区の東京外郭環状道路
サッカーチームの児童24人をバスに乗せて、遠征先の茨城県かすみがうら市から埼玉へ移動中に、 突然バスのドアが開き、小学5年生の男児がバスから転落し、後続車両に引かれ死亡した事故。(ここからの写真は実際の写真とは、違いますのでご用心を‥)
~ 現状と問題 ~
事例①の事故では、バスを運転していた野球部副部長で同校教諭の不破大樹容疑者(26)を大分県警は、自動車運転過失致傷容疑→過失致死に切り替え、現行犯逮捕した。
不破容疑者は調べに対し、「レギュラー組のバスより遅れてしまい焦っていた。スピードを出し過ぎてハンドル操作を誤った。」と供述しており、大型免許は前年6月に取得したばかりで、普段は野球部寮と約3キロ離れた練習場間を運転しており、遠出の経験はあまりなかったという。
また、事故当時の現場付近には雨も降っており、大型バスの運転は“素人”同然の先生が、満員の生徒を乗せて雨の高速道路を走っていたことになります。
ちょうどこの事故が起こる直前に私も職場の同僚たちと大分観光に出掛けており、事故現場を通過していました。
「路面が濡れて滑りやすいね‥事故とか起きんなら良いけど…」というような会話をみんなで交わした覚えがあります。
事故を知ったのは、旅行先の大分の飲食店でのニュース速報‥「やっぱりあったか…」と予感が的中し、嘆いていたのも記憶にあります。
おそらく、この事例では管轄消防による「トリアージ」が行われ、現場は戦場と化していたことでしょう…
事例②でバスを運転していたコーチの引地功一被告(34)は、ドアが開かないようにロックするなどの注意義務を怠った他、走行中の車内で児童の様子にも注意を払わなかったと、自動車運転過失致死罪に問われました。
罪状認否で引地被告は「男児がドアのステップ上でボールに座っていたことや、体がドアのレバーにふれてドアが開くことは予見できなかった」と述べたが…判決は「被告の過失は決して軽くない。」という非情なものでした。
しかし、被告以外に成人の監護者を置かなかった会社の管理体制にも問題があり、他サッカーチームのコーチや保護者が中心となって、処分減免を求める嘆願書に2万7千人以上の署名が集まっていることなどから、禁固1年6カ月執行猶予3年(求刑禁固1年6カ月)の判決とされました。
このように、スポーツ選手の移動にバスやマイクロバスを使用し、運転を指導者が行っている事例は多く、大型バスに生徒を乗せて運転するために必要な「大型一種」免許は、プロのバス運転手が持つ「大型二種」と異なり、トラックでの練習だけで取得できるものです。
しかも、バスは旧式車両(中古車)を購入(使用)するケースが多く、シートベルトが設置されていないことがあったことも背景にあります。
その後、2008年6月1日から高速道路走行中のバス(路線バス除く)には、シートベルト着用義務が設けられました。
みなさんが指導するチーム、子どもが加入しているチームでは、ちゃんと着用させていますか?
二つの悲劇はまさに、「経験不足や焦りからくる危険認知不足」と「注意不足」が重なったことによるものと言えるでしょう。
また、クラブチームや中学、高校の多くで、教員やコーチ、保護者が協力・奉仕精神で子どもたちを、練習や試合会場まで自家用車で送迎していますが、一歩間違うと保護者らが運転した車が上記事例と同じことになる危険性も秘めており、保護者による
“車出し”が慣習化している現状を心配する声もあります。
しかし、常にバスをレンタルし、プロドライバーを雇うことなど費用的にも無理なのが現状であり、下記のようにプロドライバーが事故を起こさないとも限りません。
みなさんの記憶に新しいと思いますが、4月29日4時40分頃に、関越自動車道上り線 藤岡ジャンクション(群馬県藤岡市)付近で発生した観光バスの事故では、高速道路の防音壁に居眠り運転していたバスが衝突し、7人が死亡、2人が重体、12人が重傷、25人が軽傷を負うという悲惨な事故が起きました。(写真は実際の現場と車内の状況です)
とにかく細心の注意を払い、常に安全運転を心掛け、車に大切な“命”を乗せているという『安全管理意識』の向上が求められるとしか言いようがないのが、現状なのでしょう( ̄ー ̄;
次からは、この時期から増える“落雷事故”について触れていきます…
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