#223 土砂水害にはご注意を! その原因は?


熊本県の自然林の危機を感じて1986年に「熊本自然を守る会」設立し、かけがえのない日本の森林を守るため活動を続けている平野虎丸氏が、今回の“九州北部豪雨”での土砂災害の原因を、以下のように指摘しています。






土地の実情を知り尽くしている方が考えた原因だけに、大変参考になると思います。






 


 ~以下、抜粋~


 


白川の氾濫は、堤防の未整備部分から発生したものですが、被害を大きくしたのは、阿蘇に降った大雨と土砂崩れです。


 









 


スギ山は保水力がないので、阿蘇のスギ山に降った雨は山に染み込むことはなく、そのまま川に流入していきます。


 


 


阿蘇土砂災害についてのテレビ報道を見ていると、土砂崩れの原因について「阿蘇は火山灰土で崩れやすい土壌」、「火山の噴出物で構成されているので雨水を通しやすい」などと、もっともらしい解説を大学の先生や専門家が言っています。


 









 


そうであるならば…「崩れやすい火山灰の山に根の張らない挿し木スギを植林することは避けるべき」ですが、土壌に詳しい大学の先生や専門家たちは、住民の生命と財産を守るために、林野庁や行政に対して「阿蘇外輪山へのスギ植林を行わないように」アドバイスしておくべきであったと思います。


 









 


テレビ朝日「報道ステーション」では、大学教授が、「スギを密植してあるので根を張らないから、広葉樹を一緒に植林するといい。」と話されていましたが、スギ木材を生産するためにスギを植林しており、間伐の際には広葉樹を伐ってしまうのが現在の林業の実状です。















広葉樹はわざわざ植林せずとも自然に生えてきます。
植林後、自然に生えてくる野草や広葉樹を伐ることを「下刈り」と言い、補助金の対象事業です。つまり、広葉樹を伐らないと補助金が出ないのです。


 


 


補助金が出る間伐作業の場合も、広葉樹を残すことは認められていません。
間伐する際、広葉樹を残すことができれば、挿し木のスギ木材生産地も広葉樹が土壌を抑えてくれます。そもそも、土砂流出を抑えてくれるのは群生する野草たちです。


 


 


林業地=木材生産地も、出来るだけ自然と共に木材を生産するように心がけていけば、土砂崩れをしにくいスギ植林地になるのですが…目的は木材生産ではなく、「森林整備」や「森づくり」と称する公共事業の補助金なので、補助期間が終われば当然放置されます。


 


 


補助金がなくなれば、山主も森林組合も山の手入れを行わないのが現実です。


 


 


林業目的で植林されているのではなく、林野庁や林野庁関係の独立行政法人、その他の林業関係公務員、森林組合、林業公社などのための仕事確保に植林されているのです。
















 


 


挿し木スギに加えて、生長したスギの重量が影響しています。自然の状態ではありえないほどの重量が急斜面にかかっています。これは日本全国どこも同じです。


 









 


生長した挿し木スギの本数が多過ぎます。大雨が降らなければよいのですが、今回のように観測史上初などという大雨が降ると、急斜面のスギ山はどこも危険です。


 










 


今のままなら、今後も日本全国の挿し木スギ植林地で土砂崩れが発生し、大きな土砂災害となり、多くの国民の生命と財産が失われることでしょう。


 


 


地質の専門家といわれる皆さんは、専門家であるならば、土砂災害によって多くの国民の生命が失われる前に、危険な場所を早めに察知して行政にアドバイスを行い、住民を救っていただきたいと思います。


 


 


災害が発生した後では、テレビで語っていることも信憑性に欠けてしまいます。


 


 


 


以上が、熊本県の林業事情に詳しい平野虎丸氏が指摘する今回の原因‥まだ全国に生息している森林の危険性となります。


 


 


これから同じ土砂災害で悲しむ人を増やさないためにも、考えていくべき問題でしょう…


 



 


また、復興が始まっている「阿蘇市」や「熊本市」では、多くの助けを求めています。


 


皆さんも自分の仕事があるし、お忙しいと思いますが、お時間に余裕のある方は、ボランティアに参加してみませんか?



九州北部だけでなく、東日本大震災などの被災地でも、



皆さんの継続的助けを必要としています。






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熊本市社会福祉協議会 『災害ボランティアセンター』北区龍田出張所


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○阿蘇市社会福祉協議会 『阿蘇市災害ボランティアセンター』




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どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
































































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