#248 怖ろしい集団心理①
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ペスカドーレ
2012年09月04日 07:34 visibility2305
これから2回に分けて、『集団心理』についてふれてみたいと思います( ´ ▽ ` )ノ
まずこのテーマにふれる、いきさつからお話しします。
先月末で夏休みは終わりましたが、毎年夏休み前には小学校の授業参観後に、プールの事故に備えて監視につく、保護者対象の“心肺蘇生法”の依頼が、消防署には立て込んできます。
夏について思いふけっていた時、その一発目の“心肺蘇生法”を行なった小学校のことを思い出しました。
この日は、講習の指導担当を私がすることになり、少し早めに体育館に到着し、学校長やPTA会長さんと打ち合わせを済ませました。
使用する講習器材が準備できるようになるまでビーチバレーを授業している風景を眺めていました。
授業の最後に先生が「集まれ!」と声をかけると‥小学生たちが素早く集まって整列している姿を見て驚きました。
「何か日体大の“集団行動http://youtu.be/Afpc_EcohcY”っぽいぞ…」と関心し、ちょうどその講習前日に見たあるテレビ番組が頭を過ぎりました。
そのテレビ番組とは、「トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン」です。
番組では、東京都町田市の小山田南小学校4年生93人が、この“集団行動”にチャレンジすることが特集されていました。
“集団行動”は列を一切乱さず、交差したり、形を次々と変えていったりする行進パフォーマンスですが‥歩く芸術とも呼ばれています。
日本体育大学の伝統行事が、テレビ朝日系で放送されたことをきっかけに、全国に広がりつつあるようですね。
この“集団行動”を今年10月の運動会での目玉行事とするため、93人の小学4年生が挑戦することになり、集団行動の生みの親である鬼監督の清原伸彦さんが指導することになりました。
昨年12月のトリハダでの放送で、日本体育大学の女子大生が初めて挑戦した映像http://youtu.be/u8z2nFHX6qwを見たことがきっかけで、清原さんに怒鳴られたり、体にあざを作りながらも、全員で完成させた姿が感動を呼び、小学生たちの挑戦へとつながったそうです。
震災後、『絆』が注目されていますが‥ただ歩くだけなのに全員が一つになれる。
一人で歩くことは簡単でも、みんなで一つになることは、非常に難しいことです。
みんなの『絆』を一つにするためには、「技術」だけではない「心」の熱さと強さが必要です。
「ちょうど挑戦力や自立心が芽生える時期で、厳しさを乗り越え、感動を得た人間は強くなり、自分の使命感や誇りを持つことの大切さを“集団行動”を通して教えたい」と清原伸彦さんは語っていました。
素晴らしい挑戦ですね…10月の運動会当日が楽しみです。
いきさつとなった救命講習前の“集団行動”から『集団心理』に話を移します。
その素晴らしい整列を見せていた小学校での、救命講習での一コマです。
人が倒れている危機的状況でも「集団心理」が働く場面があることが分かります。
「誰か、119番通報して救急車を呼んできてください!」
「誰か、AEDがあったら取ってきてください!」
「誰か、手伝ってください!」
これらの場面で共通しているのは…「誰か」というフレーズです。
この群集に対する投げかけが、「群集(集団)心理」に関わってきます。
講習では、「そこのあなた」や「○○さん」と人を指名して『使命感』を与えてください!と指導します。
私は人が生きていくためには、それぞれに役割(存在意義)があると考えます。
社会のどのような場面でも、一人で生きていくのは難しい‥このような生命の危機に関わる緊急事態だからこそ、そこに偶然居合わせた人(バイスタンダー)のチームワークと勇気ある行動が、危機的状況にある命を左右します。
逆に言えば、そのようなどうにかして欲しい場面だからこそ「集団心理」が働くのでしょうね…その「集団心理」が起こす悲劇を実例を元に、次の日記で分析します。
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