#247 若者の苦悩



「就職がうまくいかないことを苦に、昨年自殺した30歳未満の若者が全国で150人に達している」と記事でみました。

 












 

そこでは、2010年の159人から2年連続で年間150人以上に達し、現行の調査を始めた2007年の2・5倍に急増しており、2011年まで14年連続で自殺者数が年間3万人を超えている(警察庁調査)とされています。

 

 

 

また、警察庁が遺書や遺族の聞き取りなどから「就職の失敗」が動機とみられる自殺数を調査したところ、150人のうち男性が126人と8割強を占め、女性は24人だったと言います。うち52人が学生で、このうち大学生が41入を占め、高校生も4人いたようである。

 

 

 

 

背景には、2008年秋のリーマン・ショック後の景気低迷に加え、東日本大震災や円高で企業が新卒採用を絞り込む傾向が続き、若者の就職難が長期化していることが影響しているとみられています。

 












 

 

就職失敗が原因で自殺した若者の推移は、2007年に60人、2008年に91人だったが、リーマン・ショックの影響で就職難だった2009年に130人に急増し、その後も高止まりしている状況です。

 

 

 

若者の雇用環境は2011年3月卒の大学生の就職率が過去最低の91.O%に落ち込むなど厳しさは続き、15~24歳の若者の失業率も2011年平均で8.2%と、全体の失業率(4・5%)を大きく上回っています。

 

 

 

一昨年に私大を卒業した男性は「昼間に商店街で買い物をすると『仕事は?今日は休みなの?』と聞かれる。一段低いところにいる感じがして胸を張って生きられない」と打ち明けている。

 












 

 

今春、私大を卒業したばかりの女性は、クリーニング店でアルバイトをした時の経験に触れ「お客様カードに“無職”と書いた人を『大丈夫?お金あるの』という目で見ていたが、今は自分がその立場。劣等感が強い」と顔を曇らせていた。

 

 












 

 

これら就職に悩む若者に共通するのが、「親からのプレッシャー」だと新聞では取り上げられており、「正社員になれない劣等感」や「親の期待から来るプレッシャー」、特に就職先が決まらないまま卒業した若者が、強いストレスにさらされているようです。

 

 

 

 

私も、大学卒業後1年間の就職浪人を経て、幸いにも希望した「消防士」に今から10年前、就くことができました。

 

痛いほどこのプレッシャーやストレスは分かります。

 












 

 

同じ状況で今もがいているみなさん、自分の「夢」や「目標」に向かってとにかく頑張ってください。

 

 

「目標がない」「こんな社会で夢なんか持てない」と自分の進むべき道が見えないと嘆いているみなさん、まずは何かアクションを起こさなければ、道は拓けていきません。

 

 






 

 

どんな真っ暗闇でも勇気を出して一歩踏み出し、希望の持てる道を探しに出掛けましょう。

 

 

 

中には「就職できたから言える言葉じゃん‥」と言われる方もいるでしょう。

 

 

 

確かにそうかもしれません‥けど、それなりに努力や苦労をした結果、拓けた道だと思っています。

 

 

希望する消防士になった今でも、来週から研修が始まる「救急救命士」へ向けて、ストレスとプレッシャーを感じながら日々勉強しています。

 






 

就職したこともあくまで人生の通過点‥そこからも苦難は絶えず、楽してばかりいれる訳ではありません。

 

 

 

嫌なことばかりでなく、「やりがい」と「信念」を持って、また道を拓いていく「楽しみ」もあると考えるようにしています。

 

 

 

例え、後ろ向きでも‥前向きでも‥失われかけている生命を救うため、困っている人、苦しんでいる人‥助けを求める人に、手を差し伸べることが私たちの仕事です。

 






 

 

できることなら『自殺』などで亡くなった方の死亡を確認し、警察に現場を引き継ぐような救急出動ではなく、失くなりかけた生命でもバイスタンダー(偶然居合わせた人)の手による『応急手当』から引き継ぎ、病院へと引き継ぐ『救命の連鎖』によって助かる人、喜ぶ人の顔が見たいものです。

 

 

やはり、呆然と立ち尽くす家族や関係者の姿は見たくないものです。

 

 

 

「助かって良かったですね」

 

 

「ありがとうございました」

 

 

 

この会話を重ねて行ける世の中になれば、と願います。

 

 

 

 

先日、図書館で勉強していたところ、サッカーの教え子の同級生が「同じ消防士を目指して、今月中旬には試験を受けてきます。来年は一緒に働けるように頑張ってきます。」と挨拶してきました。

 

 

 

来春、救命士研修から帰ってきたら一緒に働けることを楽しみにしていますよ!

 

 

 

この日記を見て、就職失敗に悩んでいる人や人生の壁にブチ当たっている人、「人生も捨てたもんじゃないな」「ちょっと頑張ってみようかな」何て思ってくれる人が一人でも増えたらと願っています。



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