西本聖と江川卓(その5/ラスト)
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Miya
2010年04月27日 18:26 visibility7801
昨年7月テレビ番組で西本と江川の対談が放映された。
これまで一度も腹を割って話したことのない二人が再会し、
ざっくばらんな会話に花を咲かせる・・・といった内容。
再会する場所に向かう途中、西本は感極まって涙を流した。
よっぽど、胸にくるものがあったのだろう。
ちょっと再現してみると。。。
江川「沢村賞のトロフィーってどんなトロフィーなわけ?」
西本「(手振りで示す) これくらいの大きさかな」
江川「沢村賞って、かいてあるわけ?」
西本「はい(笑)」
江川「書いてあんの?(目をひんむく)」
西本「すんごい、こだわる・・・(江川のふとももを叩く)」
江川「絶対とろうと思ってたから、プロ入ったら」
江川「沢村賞って、かいてあるわけ?」
西本「はい」
江川「かぁーーー。(膝を叩く) いいなぁーおまえーーーっ」
西本「でもねーオレ、スグルちゃんからいいなぁーって言われると・・・いやーもう・・・」
江川「もう絶対、とれないからさぁ・・・」(ちょっと、かすれ声)
西本「自分のこと、どう思ってくれるんのかなって、訊きたかったわけ」
江川「いや・・・もう、完全な・・・唯一のライバルですね」
西本「これを聞くとね、ボクはね、本当うれしいの」
江川「良かった?」
西本「うん」
江川「良かったか」
西本「もう最高っ・・・」
江川 「いや・・・もう、完全な・・・唯一のライバルですね」
あの「怪物」江川卓に、こんなセリフを言わせるとは。
驚きである。
西本聖は、江川と出会って、最も成長を遂げた野球人だったかも知れない。
もちろん、西本には天賦の才があった。
天才的な守備のセンスを見ても、
故障知らずの強靭な肉体を見ても、
もともと一流選手の素質を持っていた。
それを、超一流に押し上げたのは、
「江川卓」との出会いと、
西本自身の「ライバル を自分のエネルギーに変える力」であろう。
コーチ としての、西本さんの指導ぶりに注目したい。
(この項おわり)
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