最後はやっぱり清水が打って決めるのだ!

  • Miya
    2007年09月15日 21:56 visibility177


セ・リーグのペナントレースは残り20試合を切って三つ巴の争いがさらに激化してきている。

14日の試合ではすっかり控え選手となったベテラン清水の一振りが試合を決めた。

このことは原巨人にとって意外に大きな好影響を及ぼすのではないかと思う。

 

巨人は毎年巨大な戦力を抱えており、開幕前の予想では必ず優勝候補に上げられる。

しかしこの4年間優勝から見放され、2年連続Bクラスという情けない有様だ。

敗因はいろいろ上げられると思うが、あえてその一因としてチームとしての一体感に欠けることをあげたい。

 

主役である選手たちがイマイチ盛り上がらないように見える。それはそうだ。読売球団にいれば誰でもそうなる。

清原、江藤、広沢、ローズ、ペタジーニ・・・などなど他球団の主砲を安易に金の力で引っこ抜き、戦力を増強する球団のやり方に既存の選手の意気が上がるはずがない。

二軍の選手、スタッフが腐ってしまうのは当然の話で、育成機能がこれで死んでしまった。壊死だ。

ファーム(農場)で新鮮な収穫源が絶たれるということは、球団として不治の病を抱えたことに等しい。

 

2006年原監督の復帰で期待されたのは既存戦力の育成によるチームの強化だったと思う。

その期待感に乗じるかのように原巨人は開幕してから快調に勝ち続け、交流戦で失速するまでは「強い巨人」を見せてくれた。ところが、主力選手に怪我人続出すると事態は一転する。原監督は大慌てで他球団から補強をしたのだ。これで一気に不信感が広がったのだと思う。

しかも、移籍してきたのは小関、木村拓、古城、実松・・・たいしたことのない選手たちばかり。だからこそ選手たちの落胆は大きかったはず。原監督にしてみれば控え選手、二軍の選手たちのレベルがあまりにもお粗末すぎて使えなかったということらしい。しかし、なぜ若手を我慢して使わないのかという批判の声は予想以上に強く湧き上がる。もはやチームの連敗街道に歯止めは効かなかった。

 

今年は小笠原、谷、門倉、小田嶋を他球団から引っこ抜いた。

代わりに出て行ったのは、桑田、工藤、小久保、鴨志田、長田。そして仁志である。

かつては巨人の正二塁手して守備の名手として鳴らした仁志がなぜ球団を追われたのか。

今年の二塁手はいまだ固定されず、木村拓、ホリンズなどとても仁志を上回るとは思えない選手がお茶を濁している。おまけにここにきて松井稼、井口を獲得する噂まで出てきて、往年の巨人ファンが快く思う状況にはない。チームとして何を目指しているのか誰にもわからない。おそらく原監督さえも将来の青写真は描けるような状態にないと思う。ましてや選手たちは不平不満を抑えつけるのが精一杯。

戦力にいくら恵まれていても監督に求心力がなくてはチームは強くならない。

 

毎年のようにトレード話がささやかれるベテラン清水。もともと守備が下手でこのところはすっかりとお荷物扱いされていたが、ここにきて逆襲を始めるとしたら面白くなる。巨人ファンは谷よりも清水が打った方が喜ぶに決まっている。木村拓よりも横浜の仁志のヒットに喝采を送るのといっしょだ。そういう選手が活躍しだすとチームは活気づく。小笠原もスンヨブも打たなくていい。ヨシノブと慎之介が打てばそれでいいのだ。そして我々は矢野謙次が活躍するのが一番うれしいのだ。

そんな当たり前のことを声を大きくして言える。それが清水の逆襲がもたらす効果だ。これは大きい。

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