放浪記〜君は楽天初代監督を覚えているか！

プロ野球開幕に向け、こんなときこそ楽天ネタです。思い出せない者は正直に前へ出ろ（笑）
覚えてた？じゃあ第二問。その初代監督の出身高校を言ってみろ！（何故か上から目線）

そんなの知らねえよ、とおっしゃる方も多いと思いますが、しばらくおつきあいください。

京セラドームのＪＲの最寄駅・大正からドームと反対側、南へ15分ほど歩くと泉尾（いずお）という地域になります。商店街と住宅、町工場が混在したごく普通の町です。あえて言うなら「昭和な感じ」でしょうか。その町の中に、これまた普通の高校、府立泉尾高校があります。
この学校から同志社大を経て中日の主力打者として活躍したのが田尾安志選手。本人もスルーしてほしいでしょうが実は新球団・東北楽天の１年目にチームを率いていました。

田尾選手、もともとリトルでは有名だったそうです。高校進学にあたって、あの辺りで公立ならば市岡高校という超がつく野球伝統校がありますが、当時は勉強も厳しくて両立はしんどい。それで「頭のほうはそこそこ」の泉尾に進んだのだそうな。しかし肝心の野球部に人があんまりいなかったという、いかにもこの人らしいオチが待っていました。田尾選手の高校時代はさすがに知りませんが、なんだかんだいいながら３年の夏はベスト４まで勝ち進みます。もちろん学校始まって以来の快進撃でした（ちなみにこの学校、創立は大正時代ですが、高等女学校だったので野球部発足は戦後共学化してからです）。

甲子園出場はありませんがその後も夏の大阪大会でベスト４・ベスト８がそれぞれ一度ずつあり、これには覚えがあります。ベスト４は1985（昭和60）年、ということは高校球史に名高い「桑田・清原３年の夏」なのです。ベスト８は1991（平成３）年、わたしの同級生世代の話でした。このへんの話はまたいずれ。

（泉尾高校グラウンド、バックネットあたり。塀が高くて中はのぞけません。）