鳥取大会決勝詳細

  • 仲本
    2011年07月24日 22:42 visibility258

参加校が全国一の少なさで、夏の甲子園でもここ10年で一つしか勝っていない。

それがどうした!

鳥取大会も熱いのだ。鳥取商は7年ぶり、境は4年ぶりの甲子園を目指して戦った。今年の大会会場は県中部の倉吉。県東部・鳥取商と県西部・境が中立地(?)で最後の大勝負というわけだ。

列車の都合などもあり試合開始1時間前に球場に着いた。バックネット裏の屋根つきの席はすでにあらかた埋まっていた。
応援は一塁側・境のほうが若干多いようだった。行きがかり上、バックネットやや一塁寄りに座ることにした。そうこうしているうちに応援団のバスが着いたのだろう、内野席も人で埋まってきた。

一回の表、境の一番打者が三遊間にヒットを放つとスタンドは大いに沸いた。両校ともブラスに太鼓と賑やかなことである。
両投手ともそんなにすごい球を持っているわけではないようだが前半5回を終わって安打数は境が2、鳥取商は4。前日完封した鳥取商の右横手・橋本投手がこの日もよく投げた。外のスライダーとさらに緩いカーブに境打線は最後まで手を焼いた。対する境・右上手の祷(いのり)投手は決め球にやや苦しんだのか、踏ん張りどころで犠牲フライとタイムリーを浴び2点を失った。

境の反撃は6回。一死1塁から一度バント失敗、サインを強攻に変えたのが当たって右中間を破る長打となる。これで1走が長駆生還、さらにスクイズで同点。

鳥取商はその裏ノーアウトから安打で出た走者を犠打と内野ゴロで三塁に進め、ここでも一、二塁間へタイムリー。祷投手をマウンドから下ろした。鳥取商はもともと打のチームらしいが、この日は打って打ってというより効率の良い攻めが目立った。

7回表、境は二死からヒットで走者を出す。次の打者は前の回途中からリリーフ登板した小笠原。初打席でこの投手に合うのかなあと思って見ているとどんぴしゃりのタイミングで振り抜いてなんとレフトオーバー。3-3の同点とする。

8回はともに1番からの好打順だったが境は簡単に三者凡退。鳥取商は二死から走者を出すも盗塁死、同点のままとうとう9回まできた。境は三者凡退。その裏鳥取商は先頭打者三塁へ強いゴロ、しかし送球がワンバウンド、一塁手もこれをこぼしてしまう。ここへきて三塁手、一塁手とも硬くなってしまった。型通り送って一死2塁、続く6番・吉多選手が流し打った打球はライナーでレフト頭上を越えるサヨナラ安打。鳥取商が接戦をものにした。

















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