嗚呼、伝統のユニホーム~愛知・旭丘、愛知商業

  • 仲本
    2013年07月17日 21:24 visibility4285

(試合開始直前、ベンチ前に整列する旭丘の選手たち)

この対戦に先立って行われた1回戦では、愛知商業が安城農林を4-1で破った。去年の大会パンフレットによると、安城農林はベンチ入りの上限20人に満たない人数で臨んでいた。もちろん1年生から3年生合わせてである。おそらく今年も同じようなものだろう。そういうチームにコールドではなく9回まで戦って勝ってきたということは…、2回戦は、そこそこいい勝負になるのではあるまいか。

 

1回の表、愛知商業の攻撃。ヒット・送りバント・四球ときて4番打者を迎えた。背番号13をつけた巨漢の左打者が甘く入った変化球を叩くと、打球はぐんぐん伸びてセンターの頭を越える2点タイムリーツーベースとなった。1回の裏、旭丘は三者凡退に終わった。

愛知商業は2回にも1点を追加したが、その裏エラーと四球2つで二死ながら満塁のピンチを招いた。伝令が飛ぶ。

 

(3点リードしていることもあって表情にはまだ余裕がある。「なんやねん、いちいち来んなや」、さすがに大阪弁では言わないと思うが。)

結局ここは打者を直球で追い込むと、最後は低めの変化球を振らせてピンチを脱した。その後も愛知商業はじわじわと得点を重ねる。とどめは6回、1番から始まった攻撃は6安打集中で一挙5点を追加した。これで11-0、ヘタすると6回コールドである。どうする旭丘。

 

6回裏、愛知商業は投手を交代。ここまで2安打に抑えられていた旭丘にはかえって吉と出た。ノーアウトから連打で1,2塁。バントで送って2,3塁。打席にはこれまで苦心の投球を続けてきた背番号1に巡ってきた。

三塁側応援席がこの試合一番の声援を送る中、打球は三遊間真っ二つ!三塁走者生還、返球を焦ったレフトがボールを小さくはじく間に二走も還って2点を返した。続く打者もヒットで出塁、さらにセーフティバントを試みる。いいコースに転がしたがここは好守にあって一塁アウト。

 

旭丘は一度はコールドを阻止したものの、愛知商業は7回にも2点を追加した。さすがにこれははねかえせず、13-2でゲームセットとなった。こちらの勝手な予想に反して大差がついてしまったが、愛知商業の打力が一枚上だったということか。勝った愛知商業、3回戦ではいわゆる「スーパーシード」に入った春の4強・名南工との対戦となる。

 

愛知商業のユニフォーム。胸のマークは筆記体で「aisho」。左袖には「愛商」をかたどった校章が入っている。昔からこうだったのかはわからないが、シンプルなデザインは古豪にふさわしい。佐賀商業あたりと対戦させるといい感じかもしれない(どんな感じだよ)。

 

こちらは試合終了後。旭丘のスタンドにいた控え部員たちだろう。「旧制・愛知一中なのになぜ二本線?」と思うが、実は「黒地に白の一本線」ということなのかもしれない。大阪の市岡と同じく、帽子のてっぺんは天ボタンのない平たい型のようだ。ちなみに、ヘルメットは二本線ではなくて白地に「A」の文字だった。シャツは純白。ズボンは人によってなぜか白にもアイボリーにも見える。確かにマークがユニフォームの真ん中にある。

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