第一回選手権放浪記〜神戸王子公園
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仲本
2010年06月02日 21:47 visibility712
休日は尼崎の図書館まで行って調べもの。
なぜ尼崎か。
それは大阪の図書館に「兵庫県高校野球五十年史(兵庫県高野連発行)」が置いてなかったからです。
兵庫で家から一番近いところといえば尼崎。市立の中央図書館にはちゃんと置いてありました。で、戦前の記録をパラパラと見ていたところ、第一回の兵庫予選は関西学院のグラウンドで行われたとのこと。というわけで、第一回優勝校まで逆さにたどる旅、今回は神戸・王子公園にやってきました。
王子公園?
素直に関西学院に行けばいいんじゃないの。
それがですねえ。
今でこそ関西学院は西宮の丘の上に立っていますが、それは移転してからの話。もともとは開港地・神戸近郊にあったのです。
公園の外周を一巡りしてみると「関西学院発祥之地」と刻まれた一角があります。夏の第一回大会予選が行われた当時はこのあたりに学校がありました。チャペルが改築・復元され、往時をしのばせています。現在は神戸文学館という資料館として開放されています。周辺は動物園に陸上競技場、そのほかに体育館などスポーツ施設が集まった、街の中の公園になっています(残念ながら野球場はありませんでした)。
第2回まで予選会場は関学のグラウンドでしたが、当時ただでさえ強かった関学のホームでやるのはかなわんという声が上がったのでしょうか、その後会場は一時、神戸の東遊園地(!)に移りました。しかしここは外国人居留者のサッカーグラウンドだったとかで、要するに野球をやるにはいびつな形だったそうです。その後変遷を経て第11回から戦争で中断するまでの10年あまりの間、甲子園球場を予選のメイン会場としても使えるようになりました。兵庫は第一回から県代表を単独で出せた土地柄ですが、地元のアドバンテージにも恵まれていますね。
球史も昔から豊富で、調べ出すときりがありません[e330]
現在の関西学院放浪記はまた後日。
- 事務局に通報しました。
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