初めて見た、タイブレーク
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仲本
2009年11月21日 23:29 visibility372
(写真1枚目・球場前に掲げられた出場チームの旗。たまたま並びになっていた。敗れたチームのものは翌日から揚がらない(たぶん応援団が会社に持って帰るから)。第二試合前に撮影したもの。決勝カードがこうなったら、してやったりだったが…)
大会によっては延長タイブレークなるものがあるとは話には聞いていて、社会人日本選手権でも適用されるとのこと。ただ実際には見たことがなく、少し興味があった。
大和高田クラブ−三菱重工神戸が延長に入り、期待してみたのだが10回に決着を見たので適用はなかった。
今日のJR九州−日産自動車の試合、9回終了時にタイブレークについてスクリーンに説明が表示され、アナウンスが行われた。11回以降は1死満塁から攻撃を開始するとのこと。言ってくれなきゃわからないルールなので(知ってたけど)、よかったと思います。
10回終了後、グラウンド整備が行われ、仕切り直しとなる。
打順は通常通り、前のイニングで切れた次打者から始まる。走者は先頭打者の打順の前3人が入る。代走を送っても構わないが、代走を送られた選手は以降出場できないのは通常通り。
タイブレーク1回目は両チーム1点ずつ。JRは先頭打者がスクイズ成功。日産は先頭が浅い外野フライに倒れたが次打者が四球を選んで押し出しだった。
2回目はJRが6−4−3の併殺で無得点。日産はサヨナラのチャンスだったがこの回先頭の9番打者のスクイズがファウルとなり、スリーバント失敗の三振。打順トップに戻って一塁ゴロ、得点できず。
3回目はJR先頭の5番田村が初球をスクイズ。これがセカンド前に転がりまず1点。2死2、3塁となって6番中野がセンター前二点タイムリー、返球が乱れて打者走者2塁へ。続く打者・山下はタイブレーク1回目で代走のあとDHに入った選手。三塁線に弾んだゴロは三塁手深いところ、一塁遠投も間一髪間に合わず。二死でスタートを切っていた二塁走者は送球間に三塁を回ってホーム突入、一塁手からのバックホームこれも間に合わず、決定的な4点目。
その裏日産はこの回先頭の2番北山、うまく流し打ったが三塁手がタイミングを合わせてジャンピングキャッチ、これで2死。3番吉浦の当たりはショート正面のゴロ、二塁転送で封殺。この試合3安打2四死球の4番小山の前でゲームを切り、JRが勝利をものにした。
記録上は延長13回、6−2となるのでしょうが、「タイブレーク1回目1−1、2回目0−0、3回目4−0でJRの勝ち」、といったほうがしっくりくるように思いました。
両チームとも中盤から終盤にかけて継投に入り、2番手投手がよくしのいでいました。10回終了時点で安打数はJRが5、日産が8。タイブレークにもつれ込んで降ってわいたようなピンチで登板という状況になり、投手はじめ守備陣には気の毒でした(もちろん打者にもプレッシャーはかかっていましたが)。規定なので仕方のないことですが、これがひとまず最後のシーズンとなった日産自動車にとっては、タイブレークというルールにも泣かされたような感があります。おそらくこれも試合進行の効率化、ということで採用になったのでしょう。最後まで存分に野球というゲームを戦いたかったでしょうが、こんなところでも「効率の論理」の犠牲になっちゃったのかな、と思うとなんだか切ないですね。
(写真2枚目・観戦ノートスコア。とりあえず走者はABCと割り振り、便宜上三連続四球で満塁としてみた。このへんは工夫がまだまだ必要。まあめったに遭遇しないことだが)
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