重い球、軽い球を考える�
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にく(ハル)
2010年10月24日 13:34 visibility783
私、野球は下手くそですが、こういうことを考えてみることは非常に好きです。
色んな人が色んな解釈をするテーマで、科学的に証明されていない部分でもあります。
異論・反論・賛同はあるでしょうが、
あくまでも「仮説」として見て頂ければと思います。
仮説の結論を先に言いますと、相手(受け手)の「勘違い」・・・ではなく「感違い」だと思っています。
(「感違い」は私の造語で「感覚の違い(ズレ)」を縮めただけです。)
受け手は2つあり、キャッチャーとバッターです。
投げる人が「今の球は重い(軽い)ぜ!」なんて言っていたら、頭がおかしいと思って問題ないですw
1.重い球、軽い球ってなによ?
プロ野球の解説でも良く出るフレーズですが、ピッチャーが投げる直球をそのピッチャーによって「重い球、軽い球」と表現することがあります。
一般的には、
軽い球・・・バックスピンが良く掛かり、回転数が多く重力に逆らいホップする(なかなか落ちない)ように見える球
重い球・・・その逆
と言っているようです。
また、軽い球なら「快速球ピッチャー」、重い球なら「剛速球ピッチャー」と称しているようです。
特徴としては、
軽い球・・・バットに当たると通常より飛距離が出る。(ホームランになりやすい)
キャッチすると「スパーン」と小気味良い音がする感じ。衝撃が少ない。
マンガの効果音では「ピュッ!(リリース)→シュー!(飛んでくる)→スパーン!(ミット音)」
重い球・・・バットに当たっても飛距離が出ない(ホームランになりにくい)
キャッチしたら「ズドーン」とズッシリとした重みが有る
マンガの効果音では「ブン!(リリース)→ゴォー!(飛んでくる)→ズドーン!(ミット音)」
と言われているようです。
2.キャッチャーの「感違い」
キャッチャーが「球が重い、軽い」と言っているのは、ミットでボールを受ける位置が思ったより高い、低い時に感違いを起こしているように思います。(これは初見での感想であり、以後ずっとその人に対してのイメージを持つことになると思います。途中で重くなった軽くなったと言うことはほとんど無く、「伸びが良くなった」とかフワフワした表現に変えて皆さんは評価しています。)
キャッチャーは当然ミットの真ん中にボールを納めるように捕っていると思いますが、前述の通り軽い球は若干上にホップ、重い球は若干下に沈んで受ける(とは言っても大きくても指1本程度の違いでしょうが)ことになります。
なぜならバッターより長い時間ボールを見てはいますが、最後はここだろうと思う場所にミットを構える(でないと鼻血を出すことに・・・)ので、ミットに当たる位置が指1本程度は誤差が出ても不思議ではありません。
その誤差が出る理由として、人間はある程度予測を立てて物事に対処しています。
その時の比較対象は今まで体験した事を平均化して出しているのです。
例えば、「あの人は目が大きい」って言っても、誰と比較しているかといえば、今まで見てきた人間の目の大きさの平均値より大きいかどうかで判断している訳です。
なので、キャッチャーは今まで見てきた直球の平均値からこの速さでこのコースならここにミットを構えればぴったり真ん中で捕れると予測します。
その際にボールがミットに当たる誤差分の位置が問題で、軽い球はホップして思ったより上(4本指側)に当たり易く、重い球は思ったより下(親指(土手)側)に当たり易くなります。
さて問題。同じ球速で4本指側と親指(土手)側のどちらの方が
痛い(衝撃が大きい)と思いますか?
その答えが軽い球、重い球ではないでしょうか。
4本指側に当たったら、指は分かれているのでそれぞれ衝撃が分散されます。
そして手のひら→手首→・・・と力が吸収されて衝撃が緩和されます。
結果「思ったより痛くない?」という感覚になり、「軽い球だ」と思い、
親指(土手)側に当たれば手のひらの手首に近い場所で受けるため4本指、手のひらの衝撃吸収をしない分、ズッシリとした感覚になり、結果「重い球だ」と感違いしているのではないでしょうか?
もう一つ、ホップする球は腕を上げて捕る傾向があります。ミットも自然に上に傾くのでより4本指側に当たり易くなるのではないでしょうか?逆もまた然りだと思います。
皆さん思い当たる節はありましたか?
長くなりそうなので、バッターの感違い編はまた今度書きます。
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