C.ロナウドを封じろ大作戦とカテナチオの国の王子様

  • 2007年04月07日 23:53 visibility165

 この試合、ローマのMFとDFの選手は、スパレッティ監督から命ぜられていたはずだ。「ロナウドが自分のゾーンに入ってきたらファウルでもいいから止めろ」と。そしてそれをローマの選手はほぼ忠実に守り成功した。必死で守備に戻りタックルを仕掛け、交わされそうになると必ずファウルで止めていた。賛否両論あると思うが、イタリア人の守備に対する献身に感嘆せざるを得なかった。
 唯一、前を向かせてスピードに乗ったドリブルをさせてしまった場面では、確実に失点につながった。ルーニーのゴールのお膳立てはやはりロナウドの高速ドリブルからだったのだ。2レグではローマのディフェンスがアウェイで集中を切らさずにロナウドを抑え切れるか見ものだ。
 そして、トッティ。カテナチオの国だからこそそれを破るために創意工夫を重ねて生まれるファンタジスタの国の王子。トッティの、ディフェンスの秩序を破壊する奇想天外なプレーがキツツキみたいにユナイテッドのディフェンスにほころびを生じさせていった結果、生まれた2ゴールに思えてしかたない。
 2レグ。ロナウド対トッティ。どっちが輝くか、輝かせないか。いずれにせよ白熱した面白い試合になりそうだ。


 
 

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