”天才” 石原慎太郎著 幻冬舎
田中角栄の自伝ではあるが、
彼の金権政治を否定していた石原慎太郎自身が
「天才」という表題で書いている点が興味深い。
東大卒で官僚上がりの首相が一般的だった当時、
貧しい家庭で育ち、中卒の叩き上げで総理になった
田中角栄はその度胸や先見性、駆け引き力を武器に、
外交面や内政面で特徴的な活動をした。
残念ながらアメリカを軽視したような点が嫌われ、
ロッキード事件を問われ、たった2年しか政権を担えなかったが
彼にはもう少し長期に亘って総理として活動してもらいたかった。
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