ホークス多村を分析。

というわけでベイスターズから移籍したガラスのスラッガー(回文)多村仁を分析してみたいとおもう。これはひとえに僕が彼のファンであるからだ。(コミュがありますので、よろしくです。)

 

6月25日現在 、打率.287はかなり上位である。ホークスでは大村、小久保に次いで3位。怪我で出場数も少ないように思えるが、実は小久保、大村、本多、柴原に次いで5位。というわけで、彼は普通に活躍しているのである。勝利に貢献する打点も、実は小久保の次、松中と並んで2位である。評判がいまいちであるのは、まさに「怪我に弱い」という風説のせいだということがわかる。だがもちろん、それだけではない。

 

三振の数が多いのを分析してみよう。彼は規定打席の打者(今後、全体と言う)のなかで9位に位置しており、本多、ブキャナンに続いて3位。かなり多い。ところがこれには理由がある。彼がセ・リーグから移籍したことと関係があるのだ。

 

四球数は松中に次いで2位。全体で9位。いわゆる選球眼は悪くないのである。ではなぜ三振が多いのか。それはストライクゾーンのぶれを、多村が相当気にしているのだ。彼の公式サイト「6TOOLS」では「明らかにボールなのに主審にストライクを宣告された」という旨を述べている。そのせいでストライクゾーンを広く考えなくてはならず、結果としてボール球を振りにいって三振、ゴロ、フライになってしまう、というのだ。

 

その中で結果を残している選手がいるわけで、それは言い訳にしかならない。だが、多村はかなりきっちりとその辺りを試合後のビデオなどで確認している。なぜぶれるのか? 当然、セとパとでストライクゾーンが違うからに他ならない。ホークスのファンであるならば、ぎりぎりのボールをストライクととられたとき、露骨に首を振っている姿を記憶しているだろう。ホークスの中でも、打者でここまで露骨なのは多村だけだ。

 

多村が爆発的な活躍ができないのは、まさにここにあると思われる。彼はいまだにパのストライクゾーンに慣れていないのだ。あるいは、あいまいなストライクゾーンに固執しすぎているのだ。ストライクゾーンとは「自分にとっての打ち球」が来る場所なのである。球審によってゾーンが変わることなど、素人でもわかる。だが、彼はこれが許せないらしい。

 

主審との相性というのもあるだろう。きわどい球をぜんぶストライクにとる主審だっているはずだ。あるいは選手の好き嫌いでやってしまう奴もいるはずだ。人間だもの。

 

だからこそ、そういう客観的なストライクゾーンではなく、主審が決めるストライクゾーンではなく、自分のストライクゾーンで球に向かっていって欲しい。彼が打席の中できわどいボールをストライクと判定されても、首を傾げたりしなければ、おそらくずいぶんといまより活躍できるはずである。

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