【東京六大学野球オールスターin新発田】藤塚浜オーシャンズ(早慶明)VS二王子マウンテンズ(法東立)

8月20日15時、新発田市五十公野(いじみの)公園野球場にて試合開始。天気は晴れ時々曇り。試合終了時刻を明記し忘れましたが、
約2時間15分程度の試合時間でした。

二王子 101 000 010 3

藤塚浜 100 002 000 3

【二:投手】

田村 伊知郎(立4:報徳学園)、谷川 宗(法4:高松商)、山本 俊(東4:西春)、藤田 凌司(立3:県岐阜商)、長谷川 裕也(法3:聖望学園)、◎澤田 圭佑(立4:大阪桐蔭)、熊谷 拓也(法3:平塚学園)
【藤:投手】※吉野 和也(早4:日本文理)、竹内 諒(早4:松阪)、◎柳 裕也(明4:横浜) 、水野 匡貴(明3:静岡)、星 知弥(明4:宇都宮工)、高橋 佑樹(慶1:川越東)、加藤 拓也(慶4:慶應)

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<先攻:二王子マウンテンズ>
監督:溝口 智成(立大監督)、コーチ:青木 久典(法大監督)、浜田 一志(東大監督)

【78】大西 千洋(法2:阪南大)二ゴ、左3、三振、二ゴ、三振。

【9】小林 満平(法2:中京大中京)左飛、遊飛、中安。
 9 田中 和基(立4:西南学院)四球

【8】佐藤 拓也(立4:浦和学院)右安、左犠(打点1)、三振。
 7 楠田 創(東3:桐朋)遊ゴ

【5】金子 凌也(法4:日大三)中安、中飛、二ゴ、中安。

【D】田口 耕蔵(東3:西大和学園)右安(打点1)、右安。
HD 佐藤 竜彦(立4:國學院久我山)右安、左安。

【2】※鎌倉 航(法2:日本文理)中飛。
 2 喜入 友浩(東4:修猷館)三直。
 2 高田 涼太(立3:浦和学院)三振。
 2 森川 大樹(法4:桐蔭学園)右犠(打点1)。

【3】山本 克志(東4:聖光学院)二ゴ、右安。
H3 飯迫 恵人(立2:神戸国際大附)右飛、二ゴ。

【6】熊谷 敬宥(立3:仙台育英)三ゴ、三併。
 6 山田 大成(東3:桐朋)右飛、二ゴ。

【4】桐生 祥汰(東4:西)左飛、二飛。
 4 川口 凌(法2:横浜)二ゴ、中飛。

<後攻:藤塚浜オーシャンズ>

【8】八木 健太郎(早3:早稲田実)右2、二飛、中安。
 8 逢澤 崚介(明2:関西)右安、一ゴ。

【9】加勢 一心(明4:札幌一)遊ゴ、遊ゴ。
H9 山口 翔大(慶4:桐光学園)一ゴ、中安(打点2)、左飛。

【7】岩見 雅紀(慶3:比叡山)右安(打点1)、三ゴ、三振。
 7 重田 清一(慶4:佐賀西)三振、中安。

【6】石井 一成(早4:作新学院)三振、四球。
H6 吉田 大成(明4:佼成学園)二ゴ、二ゴ、左邪飛。

【3】山本 瑛大(慶4:South Torrance)右2、右安。
H3 佐野 恵太(明4:広陵)右飛、一ゴ、右飛。

【5】沓掛 祥和(慶4:慶應)左飛。
H5 木田 大貴(早4:成章)右飛、中安、三ゴ。

【2】吉見 健太郎(早3:早稲田実)左飛。
H2 牛島 将太(明4:門司学園)二飛。
H2 須藤 隆成(慶4:創志学園)一ゴ、三振。

【D】立花 玲央(早4:千葉英和)三振、遊ゴ、遊ゴ、一ゴ。

【4】渡辺 佳明(明2:横浜)右2、中安。
R4 江間 拳人(早4:早稲田実)四球、一安。

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※:新潟県出身者
◎:主将
太字:都立西高出身

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藤塚浜(ふじつかはま)オーシャンズの先発は地元凱旋登板、臙脂色のサブマリン吉野。

初回、先攻の二王子(にのじ)マウンテンズは、大西、小林が倒れた後に、佐藤拓、金子の連打が出て、東大が誇る大砲・田口のタイムリーヒットで先制する。

後攻の藤塚浜は急遽出場が決まった八木が二王子先発・プロ注目の田村の2球目をたたき、ライトへのツーベース。続く加勢は倒れるも、187cm107kgの巨漢で今春4本塁打の岩見が柔らかい打撃を見せ、教科書に載せたいほど美しいライトヒッティングでこれがタイムリーとなりすぐに追いついた。


吉野は二回を三者凡退に打ち取るが、三回、先頭の大西にレフトへスリーベースを喰らうが、大西の脚力に加え、ベースランニングが素晴らしかった。おそらく、通常であればツーベース止まりであったろう。小林が倒れるも、プロ注目の佐藤拓がレフトへ犠牲フライ。二王子が勝ちこす。


対する田村はMAX148km/hを計測し、秋に向けて、プロに向けて素晴らしいピッチングを見せ、2回28球4安打1失点でマウンドを降りた。

三回からは谷川が登板し、簡単にツーアウトを取るも、早稲田の司令塔・石井に粘られた挙句、歩かせる。次打者の山本にライト前に運ばれ、石井は一気に三塁に陥れる。しかし、沓掛がライトフライに終わり、好機を逸した。


四回からは藤塚浜はサウスポーの竹内を送り、先頭の田口にこの日マルチヒットとなるライト前に運ばれ、続く喜入は鋭い当たりが一閃したが、運悪くサードライナー。続く赤門を束ねる山本克がライト前に運び、東大で一死一、二塁というチャンスを作るも、熊谷敬が5-4-3のゲッツーを打ち、竹内はピンチを脱した。
対する二王子は復活ののろしを上げたい東大のエース・山本俊。この日のMAXは143km/hで、ランナーを背負った段階でのクイックモーションでのMAXは141km/hで、有終の美を飾れるか。
バッテリーを組んだ喜入は、山本俊にはストレート中心の組み立てになり、
坂本誠志郎(阪神)が抜けた今春、明治の正捕手となり、5本のアーチを架けた牛島に対し、ストレートでセカンドフライ。
ぶっちゃけ、宮台と山本俊が柱になって、そこに柴田も、と考えれば勝ち点も夢ではない。
東大ファンとしては、この山本俊のピッチングが見れただけでも新発田に来た甲斐があった。


五回、藤塚浜は主将・柳が満を持して登板。
先頭は桐生。今春は打率.333と打率4位タイでベストナイン二塁手を獲得したが、セカンドフライに倒れ、2打数ノーヒットでベンチに下がった。
柳はその後、大西を三振に打ち取り、小林にヒットを打たれるも、佐藤拓を三振に打ち取る。しかし、柳と牛島のバッテリーは呼吸がぴったり。というか、牛島の配球は打者を非常によく観察していて、打者のタイミングを外すことが非常にうまい。
打撃良し、配球良し。門司学園出身故、ホークスが指名しても面白いかも。

対する二王子はサウスポー藤田が三人で抑えた。


六回、藤塚浜は水野が安打を一本打たれるも、それだけで抑え、攻撃にリズムを生み出す。
裏、二王子が送りだした法政のサブマリン長谷川。私は長谷川が投球練習しているときに思わず、
「下敷領だ!」
と言ってしまった。
それがいけなかったのか、先頭の木田にセンター前に運ばれると、牛島の代打須藤の時にワイルドピッチでランナーを進めてしまい、須藤はファーストゴロに打ち取るも、木田は三塁を陥れる。続く立花はショートゴロ。前進守備のショート山田が捌いてすぐさま本塁送球、見事に三塁ランナーを刺した。
二死になったものの、横浜高校の渡辺元智前監督の孫、佳明の代走から出場した江間を歩かせる。しかし、この江間、脚力、ベースランニング、素晴らしい。
最短距離で走れている。
そして、続く逢澤がライト前ヒットで続いて二死満塁。ここで、山口がセンター前に運んで二者生還、逆転。最後重田を三振に打ち取ったが、サブマリン長谷川にとっては苦しいピッチングになってしまった。


七回は、藤塚浜は星が登板し、153km/hを計測。スタンドがどよめく。
星の投じたボールがバットに当たる音が鈍い。
二王子は主将の澤田が登板したが、MAXは141km/hで、一瞬、肩を気にする仕草を見せたのが気になった。正直、この回からマスクを被った森川が丁寧な配球をして澤田を操っての三者凡退に打ち取ったという感じがする。
大阪桐蔭ファンの私にとっては澤田が心配である。


八回、唯一のルーキーサウスポー・高橋がマウンドに上がるが、先頭の田中を歩かせてしまう。
続く、大学の先輩後輩対決となる楠田(楠田は東大に入る前に慶應の準硬式に入部していた)がショートゴロで併殺崩れ。
金子、佐藤竜が連続ヒットで続いて森川の打球はライトへ。
これが犠牲フライとなり、同点。
ベンチに戻りながら森川は、
「最低限、最低限!」
とベンチに声をかけていた。

しかし、続く飯迫が倒れて同点止まり。

裏からマウンドに上がったのはベンチ入り最後の投手、熊谷拓。

熊谷拓は簡単にツーアウトを取るも、江間の打球はファースト強襲。しかし後続を断ち切り、ラストイニングへ。


九回、藤塚浜は最後のピッチャー、プロ注目の加藤拓をマウンドに上げる。
加藤は危なげなく三者凡退に斬ってとり、サヨナラを望む。

先頭の山口がレフトフライに倒れ、重田がセンター前に運ぶ。
続く吉田の打球はレフトファールフライ。楠田が捕球したのを確認し、重田はタッチアップで二塁を陥れる。非常にうまい走塁。
しかし、佐野がライトフライに倒れ、試合終了。引き分けに終わった。

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個人的なMVPは、先制タイムリーとマルチヒットで田口、と言いたいところだが、
ここは、ハーレムベースボールウィークにも出ながら、
同点の犠牲フライと終盤3イニングを無失点に抑える好リードをした森川に!

おめでとうございます。


以下、雑多な感想

立教の熊谷のショート守備が非常に巧い。
峯本!早くセカンドの座を奪って峯本熊谷の二遊間が見たいぞ!
とは大阪桐蔭ファン。


高校の後輩である東大の桐生がノーヒット。
試合前に
「頑張れ都立西高!」
と声を掛けてしまったのがまずかったか...。申し訳ない。


朝7時半に家を出て関越ぶっ飛ばして新発田まで来た甲斐があった。
スコアをつけながら見る野球も非常にオツなものですな。

満足度 : ☆☆☆☆☆
観戦方法 : 現地観戦

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