久しぶりのスタジアム

１０月に入って間もない頃、ふと、「ひっさしぶりに、野球でも
"見に" 行きたいなぁ。」と思い立ち、カミさんと一人息子を
連れて神宮球場に野球を "見に" 行った。（ドラゴンズ戦ね。）


ボクは、普段はもっぱら自分がプレーするばかりで、めったに
球場へ行くことはない。


行けば行ったで、当然、球場の雰囲気は自分にとって、とても
心地よいわけで、「球場で"観戦する"のもやっぱ良いもんだな。」
と必ず思うのだけれど、思うだけでそれっきり。
今まで球場でプロ野球を観戦したことなんて、片手にも満たない。


最後に球場へ野球を見に行ったのは、ん〜っと、東京ドーム
でのホークス（当時はダイエー）とまだ東京にいた頃のファイ
ターズのゲームで、もう７、８年になるだろうか。



特に、今回は屋外の神宮だったし、ナイターだったから、
真っ暗な夜空の下で、煌々と照明の灯りに照らし出される
グリーンのフィールドがすごくきれいで気持ちよかった。


まだ秋に入ったばかり、くらいの感覚でいたので、心地よい夜風に
吹かれながら、ゆたぁ〜っと観戦できるかなと思っていたけれど、
それにはちょっと遅すぎたようで、少しだけ肌寒く、念の為用意して
行った膝掛けと魔法瓶に入れて持って行ったあったかいコーヒーが
役に立った。

息子には 「初めてのスタジアム」 だったので、すべてがもの珍しい
ようで、はしゃぎまくっていた。


「お父さんはどっち応援するの？お母さんは？じゃ、ボクも・・・。」
なんて話をしたけれど、少しは野球に興味を持ってくれただろうか？


「ねぇ、今、何対何？」と１００万回くらい聞かれたけれど、どうしたら
点が入るのかは最後まで理解できなかったようだ。

ゲームのほうは、一応首都圏在住のよしみと、ボクと同い年の
古田が今年で現役を引退することもあって、スワローズに肩入れ
してたのだけれども、ツーアウト満塁の場面でどこからどうみても
一発狙ってバットをブン回しながら現われた代打中村紀にまんまと
満塁ホームランを打たれたりで、５回終了時点で８：０。


「あ〜ぁ、これじゃ、ぜんぜん盛 り上がれないじゃん。」とカミさんと
ぼやいていたら、そんなゲーム展開を申し訳なく思ったのか、６回に
古田が代打で登場し、その後試合終了までマスクをかぶった。


２回打席に立ち、ともに快心のヒット。
バッティングだけ見れば、まだまだやれるのにと思った。


兼任監督なんて、引き受けなけりゃよかったのに。
監督としてチームを率いるのと、ベテランのプレーヤーとして若手を
教え導くのとは別の話じゃんか。

思えば、古田もボクも同い年。きっとボクらの世代は、ちょうど今頃が
人生の分岐点を迎える時期なのかもしれない。


なぁ〜んてことを、大差で敗れた後、帽子を振ってスタンドのファンに
応えながらそそくさと姿を消す古田を見ながら、ふと思った。


さぁ、古田、次のステージ目指して元気出して行こうぜっ！！

＊ちなみに、当然の事ながらボクは古田とは知り合いでもなんでもないのだ
けれど、あるツテを頼って、招待席で観戦しました。
チケット売り場の脇にある「関係者受付」って書いてある窓口でチケットを
受け取って。
なんか球団関係者になったみたいですっげぇVIPな気分でした。