プラティニ会長がEURO本大会への期待を語る

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    2011年12月06日 10:49 visibility82
ミシェル・プラティニUEFA会長が、UEFA EURO 2012本大会への大きな期待を語ると同時に、創立20周年を迎えたウクライナ・サッカー協会に祝いの言葉を述べた。

ミシェル・プラティニUEFA会長が、UEFA EURO 2012を記憶に残る大会にすべく準備に励んできた共催国のポーランドとウクライナの努力を高く評価すると同時に、欧州のサッカーファミリーと共に迎える来年夏の本大会に対する期待を語った。

2日にウクライナの首都キエフで行われる本大会の組み合わせ抽選会を前に開催された公式ディナーの席上、プラティニ会長は欧州サッカーの質の高さについて語り、さらに今年創立20周年を迎えたウクライナ・サッカー協会(FFU)にお祝いの言葉を述べた。

「EURO 2012は開かれた、素晴らしい大会になると確信している」とプラティニ会長は語った。「ポーランドもウクライナも大会の開幕に向けて多大な努力をしてくれており、それは我々も高く評価している」

「本大会出場を目指して戦った加盟53カ国をここに招待できて、とてもうれしい」とプラティニ会長は続けた。「欧州サッカー界の空には新しい星が輝いている。欧州の各国代表チームは力の差がなくなってきており、これはサッカー界にとって非常に喜ばしいことだ」

さらにプラティニ会長は、国立芸術宮殿で行われる組み合わせ抽選会への興奮を語った。「皆さんの顔を見ると、すでに緊張が高まっているのが分かる」とプラティニ会長。「各ポット内にはバランスよくチームが振り分けられているものの、危険はあらゆる所に潜んでいる。今回は大会の優勝候補になりうるチームがすべて含まれているからね。これは珍しいことだ。たいてい強豪と呼ばれるチームのいくつかは予選で敗退するものだが」

1991年に創設され、1992年にUEFAに加盟したFFUについて、プラティニ会長は次のように付け加えた。「もう20歳、まだ20歳と言うべきだろうか! それでもウクライナ・サッカー協会は、すでに国際サッカーの世界に力強く足跡を残している」

プラティニ会長は、ウクライナがUEFA EURO 2012を共催しようとしていることに加え、2006年FIFAワールドカップでベスト8入りを果たしたことを念頭に続けた。「ウクライナは、もっと歴史の長いサッカー協会が夢見るような実績をすでに築いてきた。(FFU会長でUEFA理事の)グリゴリー・スルキス氏もこの国のサッカーのために大きな功績を残してきた。サッカー協会の成功は、世界におけるウクライナのイメージ向上につながっている」

プラティニ会長は、ウクライナが1970年代と1980年代に初めて欧州サッカー界で注目される存在となったことも記憶していた。当時はバレリー・ロバノフスキー監督率いるFCディナモ・キエフが隆盛を極め、1986年にはUEFAカップウィナーズカップを制している。

「今は(FC)シャフタール・ドネツクや(FCドニエプル・)ドニエプロペトロフスク、(FC)メタリスト・ハリコフといったクラブが欧州中のサッカーファンに知られるようになった。それと同時に、ブロヒン、ベラノフ、ザボロフ、ミハイリチェンコ、そしてシェフチェンコらのオーラは、今なおこの国のサッカー界を燦々(さんさん)と照らしている」

プラティニ会長は、次のように締めくくった。「今度のEUROがこの国の評判を極めて大きく高めるのは間違いない。また、誇るべき豊富な文化遺産を持つこの地に何百万人もの訪問者を呼び込む流れをつくることになるかもしれない。普通、20歳の誕生日祝いでは将来について語るものだが、ウクライナの将来は輝かしい過去に深く根ざしている。それによって将来は力強く、成功と喜びに満ちたものになるだろう」


UEFA EURO 2012本大会の組み合わせ抽選会の前夜、参加国を前にキエフで演説するミシェル・プラティニUEFA会長

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