俺から見たレバンテ対バルセロナ

第36節、レバンテ対バルセロナです。

 

バルサは右WBにデンベレを起用。攻撃的な布陣で臨みました。

 

前半

レバンテは4-4-2で守備ブロックを引きますが、ずるずると下がってしまいバルサが序盤から押し込みます。

 

1分、右サイドでデンベレが縦のスペースに流れてきたデ・ヨングの動きに合わせてスルーパス。デ・ヨングはマイナスのクロス。フリーで走り込んだペドリがシュートも枠の上に外します。

 

4分、アルバがDFラインの裏へフィード。走り込んだデ・ヨングが追いかけてきたドゥアルテをキックフェイントで倒し、シュートコースを塞ぎに来たアイトール・フェルナンデスに対してボールキープからバックパス。走り込んだペドリがシュートもアイトール・フェルナンデスがファインセーブ。

 

ペドリが二度の絶好機を逃します。

 

バルサの序盤の勢いがなくなり、バルサが押し気味に試合を進めるものの時間の経過と共に膠着状態に入ります。

 

25分、バルサは右から左に展開し、アルバがクロス。ニアでミラモンがヘッドで触り、ファーサイドに流れたボールをメッシがボレーシュート。ゴールに叩き込みます。

 

やっとバルサが先制します。

 

27分、右ハーフスペースでメッシがタメて左のアルバにループパス。走り込んだアルバはダイレクトボレーも枠の左に外します。

 

29分、左を崩し、トーニョがバルディとワン・ツーでサイドをえぐりクロス。ブスケツがカットするもバルディが拾います。バルディはアラウホをかわして角度のないところからシュート。テア・シュテーゲンがセーブします。

 

33分、バルサの速攻。右サイドでデンベレが前方のメッシにボールを預けて縦に疾走。メッシはタメてからデンベレの前のスペースにパス。ドゥアルテのほうが先に触りそうなミスパスに見えましたが、デンベレが俊足を活かして先に触り、飛び出してきたアイトール・フェルナンデスに対し、中へラストパス。走り込んだペドリが押し込みバルサが追加点を奪います。

 

前半はバルサが2-0として折り返します。

 

後半

バルサは前半足を怪我したであろうアラウホに代えてセルジ・ロベルトを投入します。

 

バルサのパスミスが目立ち始めます。

 

5分過ぎ、デンベレが前方に残り、アルバがバランスをとるべく、DFラインに吸収されて守備時には4-4-2に見えます。その結果、セルジ・ロベルトのポジショニングが3バックの右なのか右SBなのか、中途半端になってきました。

 

10分、ラングレが左債井戸の高い位置にいたアルバにスルーパス。アルバが抜け出し、ぺねるてぃエリアの手前でDFとGKの間にクロス。ファーサイドのメッシの手前でアイトール・フェルナンデスがクリア。中央にこぼれたボールをデ・ヨングがループシュートも枠の上に外します。

 

11分、レバンテは右サイドを押し込み、ミラモンがクロス。中央でセルジ・ロベルトの前に入ったメレロがヘッドで合わせて1点を返します。

 

このシーン、ラングレは左サイドにつり出され、アルバが中に絞り、ピケとセルジ・ロベルトが中央にいましたが、バランスの悪さが顕著でした。

 

一方、この1点でレバンテが勢いづきます。

 

12分、レバンテ陣内でドゥアルテがクリアミス。デ・ヨングが拾ってゴール前にドリブルで進入し、左へパスもひっかかり、戻ってきたボールを右のメッシにパス。メッシはシュートを放ちますが、ドゥアルテがブロックし、右サイドにボールが転がります。コーナーキックになりそうなボールをアイトール・フェルナンデスがクリアに行きますが、中途半端でデンベレがカット。デンベレは角度のないところからクロス。アイトール・フェルナンデスがブロックし、ペナルティエリアの外に高く浮いたボールをアイトール・フェルナンデスがデンベレと競り合いながらオーバーヘッドクリア。これも中途半端でボールはペナルティエリアの中。落下して生きたボールをピアがトラップミス。ペドリが拾ってシュートもピアが何とかブロックします。

 

13分、左サイドを押し込みトーニョ・ガルシアがニアへマイナスクロス。モラレスが受けてシュート。ラングレに当たり、マルティに当たりゴール前にこぼれますがテア・シュテーゲンがキャッチします。

 

14分、メッシのバックパスのミスをモラレスがカットし、そのままマルティとワン・ツーで抜け出し、浮き球をダイレクトボレー。ゴール右に決めます。

 

レバンテが同点に追いつきます。

 

18分、ブスケツがハーフウェーラインを超えた辺り左ハーフスペースでペドリと一緒にボールカット。そのまま中央バイタルエリアにいたメッシに流れるようなパス。メッシはターンして前方のグリーズマンにパス。グリーズマンがターンしようとしたときにミラモンがカット。右サイドにこぼれたボールをデンベレが拾って強烈なシュート。左サイドネットに突き刺します。

 

すぐさまバルサが勝ち越しに成功します。ただ、バルサは攻守のバランスの悪さは解消されず、場面によってはメッシが右に流れてデンベレがトップの位置に入るので、守備のバランスは崩れる一方です。

 

37分、左サイドの裏に出たボールをトーニョ・ガルシアがデスト相手にキープしクロス。デストに当たり、ニアにこぼれたボールにセルヒオ・レオンがピケの前で右足のアウトで合わせてニアに決めます。

 

レバンテが再び追いつきます。

 

その後スコアは動かず、3-3の引き分けに終わりました。

 

気になったプレーヤー

レバンテ

#11モラレス

モラレスの独特の姿勢からのドリブルは好きなのだが、この日はゴールで魅せる。ボールの基礎技術の高さが光りました。

 

#7セルヒオ・レオン

途中出場でゴラッソ。同じFWとしては見習いたいゴールです。

 

バルセロナ

#10メッシ

守備しないメッシに戻ってしまった。こうなると高い位置でのボール奪取は不可能。連戦の疲れがきているのか、やらなくなったのか、どっちだろう。

 

#11デンベレ

スタートからWBは攻守のバランスが悪すぎて使えない。1ゴール1アシストだったけど、それ以外は全然ダメ。

 

#20セルジ・ロベルト

この試合で一番不運だった選手。右サイドを一人で守ることになり大混乱に陥る。同点に追いつかれてからはリキ・プッチと交代で退くことになる。

 

#21デ・ヨング

攻撃では積極的にスペースに出てチャンスを作る。

 

#16ペドリ

ビッグチャンスを決めておきたい。試合開始直後の2回の決定機のうち、1つは決めておきたかった。いいところには走り込んでいるのであとは冷静に流し込みたい。それぐらいのポテンシャルはあります。

 

#3ピケ

怪我から復帰後はディフェンスリーダーとしては物足りない。デンベレを叱り飛ばしてポジショニングを修正させるぐらいやってほしい。プジョルを思い出せ!!

 

総括

レバンテ

前半と後半で戦い方に違いは見られなかったので、バルサが勝手に自滅していったところを見逃さず同点に追いついた。モラレスやバルディなど個々に光る選手がいるので、巧く起用していきたい。

 

バルセロナ

クラシコの時はリバプール戦を見て対策を練って空振り、敗戦。アトレティコ・マドリード戦で得点が奪えなくて引き分けて、次節のレバンテ相手にWBにデンベレを入れて攻撃力のアップを図り最終的にバランスの悪さを突かれて引き分け。結果を見て書いているのは重々承知していますが、クーマンの采配はとても的外れな気がします。アトレティコ・マドリードはリーガ最少失点(23失点)の強固な守備からのカウンターが持ち味のチーム。一方、レバンテは失点53と失点数の多いほうから数えたほうが早いチーム。なぜ、攻守のバランスを崩してまでデンベレをスタメンで起用したのか理解に苦しみます。残り2試合で首位のアトレティコと勝ち点4差、2位のレアルとは勝ち点2差。優勝は難しいと思いますが、残り2試合、いい試合をして勝ってほしいと思います。

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