野球場と競輪場 (一宮球場・平島公園球場)

  • Mr.black
    2015年07月24日 09:56 visibility3200

今回高校野球愛知大会を観戦したのは一宮市営球場。

「JR尾張一宮駅」から東に徒歩20分ほどの場所にあります。夏の炎天下でそれだけ歩くのはキツイのでやむなくタクシーを利用しました。




以前書きましたように正式名称は「平島公園野球場」。でも「一宮球場」の方が通りがいいようです。

この球場には非常に珍しい特色があります。



すぐ隣が競輪場なのです。

これは「一宮競輪場」の正面口。野球場はこの裏側にあります。

個人的には競輪場と野球場との関係で言うとかつての西宮球場を思い出します。

先ほどの交通アクセスの件ですが、タイミングが上手く合えば往復ともこの競輪場の送迎バスを利用するという裏技があるそうです。

その他にコミュニティーバス便もあるらしいですが、便数が少ないのがネック。



球場の後方に見える青い建物が競輪場。

非常に近接しており、その為ライトスタンドはありません。

レフトスタンドもこの影響でごく僅かあるのみ。



これは1塁側スタンドの最もポール寄りの位置。座席はここまででライトフェンスのすぐ後ろは競輪場の建物です。



レフト側もここまでしかスタンドがありません。(レフトの定位置くらいまで)

立地条件の兼ね合いでスコアボードは左中間寄りに建てられています。これも珍しい。




内野クレー、外野天然芝。

両翼は91.44m(細かい表示。笑)、センターは118m。狭いのですが、実際問題これ以上広くは出来ません。




最大の欠点は視界の悪さ。

バックネットの支柱が縦横にあり、死角が多く見づらい場所が多かったです。

この他にも通路・柵・手すりと座席との配置が悪く、これによって座席がありながら実質利用出来ない場所が多々あり。これは設計上のミスです。場内の動線も悪く、移動が困難でした。



バックネット裏よりもむしろ1・3塁側の応援席の方がフェンスが低く見やすかったです。

時々こういう球場があります。


座席はバックネット裏が背もたれ付きの個別席。

1・3塁側及びレフトスタンドは長イス。ライトは既述のようにスタンドがありません。

収容は3,200人という資料と2,500人という資料があり、どちらが正解かは分かりません。



照明は4基。数は少ないものの、比較的大きかったです。照度は不明。

すぐ近くに道路があるので防球ネットは高めでした。



スコアボードはLED式。

しかしオレンジの表示が見づらかったです。特に日差しが強くなると見えない時も。

白文字表示の方が良かったかもしれません。



あの~、10番打者なんていませんけど。(苦笑)




ところでこの一宮競輪場ですが、昨年春でギャンブルとしてのレース開催は終了したそうです。

現在は場外車券売り場・選手の練習場・競技としてのレースだけの利用になっているとのこと。もしかしたら将来的に閉鎖される可能性があるかも。

それが起これば野球場の未来にも関わってくるかもしれません。今回はこの状況を見分したかったのも遠征の一因でした。


いずれにせよバックネット裏の視界の悪さは何とかすべきだと思います。観戦者にとっては恐怖の縦横支柱ネット。おまけに場内の設計の悪さと言ったら・・・・。

こういう球場に当たると「野球を観戦しない人が設計したのか?」といつも思います。



これはバックネット裏スタンドと1塁側応援席との境目。試合後の応援団はここから退場し、入れ替えが少しでもスムーズに出来るようになっています。

ところでスタンド下のシルバーのドアは男子トイレですが・・・・・悪臭で参りました。

3塁側は問題無かったのですが、この1塁側のトイレの臭さといったら・・・・。

今回は苦情だらけのレポートでした。(汗)


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