福島敦彦氏(画期的な継投術)

福島敦彦氏

 

1941年兵庫県生

報徳学園→慶応義塾→全鐘紡

で野球を行う。

 

指導歴は

報徳学園、慶応義塾、中山製鋼で監督を務める。

 

その後は日本放送協会で甲子園大会の解説を柔らかい温和な口調で、だが時には球児を叱咤激励する様な口調でも語っていた。

 

兵庫県には

「東の報徳、西の姫路」また昔は「春の報徳、夏の姫路」という言葉が有る。

 

兵庫県と言えば甲子園のお膝元、それ以外にも市神港、滝川、育英等の古豪名門校が目白押しだが、この群雄割拠区の中で見事に勝ち抜き、選抜大会で報徳初の全国制覇を成し得た手腕は高く評価されるべきであろう。

 

中学3年の春の第46回選抜大会は信じられない事が次々と起こった。

優勝候補と言われた関東3校が次々と敗退するのだ。

 

横浜が高知高校にサヨナラ負け。

工藤一彦擁する土浦日大が報徳に1点差で敗れる。

優勝候補筆頭の関東の雄の銚子商業も前年度に続きまたしても報徳に敗れたのだ。

 

中学のクラブ活動でテレビを見れない私は、どうも報徳は独特の試合をしているらしいと言う噂を聞いた。

何だよそれは??

 

それは当時では珍しい、継投だった。

エース住谷が先発し、有るタイミングで左腕の東に変える。

そのタイミングが絶妙らしい、それを指示しているのが福島敦彦監督で有ったのだ。

 

福島さんは大学時代時間があれば、勝負感を養う為に仲間と「麻雀」をやって常に勝負感を研いていたようだ。

 

その継投で前年度の明治神宮大会準優勝の平安も破り決勝戦まで上り詰め、決勝戦も池田を選手層の違いからか?破って初優勝を飾るのである。

 

今では関西のアマ球界では「ドン」的存在、あの近江の多賀先生も福島さんの前では頭が上がらないらしい。

 

何時までもお元気でアマチュア野球界を見守ってほしいもので有る。

 

☆第46回選抜高校野球(毎日グラフ)

☆ベースボールマガジン 大学野球 76春季展望号

☆慶応大学新聞 昭和24年 12月号より引用

 

 

 

 

 

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