ハマの早慶戦(横浜高工🆚横浜高商定期戦)

 

対抗意識が過剰に高まるのが東京六大学の早慶戦だと思うが、何も早慶戦だけが野球の対抗意識が高まる試合ではないのだ。

 

昔、港街横浜に早慶戦に匹敵するくらい人々を熱狂させた『ハマ早慶戦』があったのだ。

 

それは横浜高工🆚横浜高商の定期戦で有る。

 

横浜高工

現在の

横浜国立大学工学部→1920年(大正9年)創設

横浜商高は

現在の横浜国立大学経済学部→1923年(大正12年)創設で有る。

 

1923年(大正12年)の関東大震災で港町横浜も壊滅的な打撃を受けた。

 

沈んでいた横浜の復興の手助けになる物はないかと当時創立されたばかりの横浜高工、横浜高商の関係者は考えていたのかも知れない。

 

そんな横浜高工校舎が立っていた敷地内に当時校舎を破壊された

横浜高商がバラックの仮校舎を建てて、居候していた。

 

その後1925年(大正14年)清水ケ丘に仮校舎が完成し移った。

 

横浜高商は居候をしていた為、横浜高工にとかく僻みが有り、これが対抗意識となりスポーツでの対戦となり高工に野球の練習試合を申し込んだ。結果は意外にも高商の善戦でドローだったと記録されている。

 

その後、両校急遽定期戦をやろう!と言う話になり

7月1日の横浜港開港記念日に合わせて実施される事が決定した(実際は7月2日開催)。

 

試合結果は4-3で高工が勝利したと記録されている。

 

野球の定期戦はルー・ゲーリックスタジアム(旧横浜公園球場)で行われていた。

 

資料には、第一回大会は5対3で負けている横浜高工が最終回に攻撃する緊迫した場面の様子が残されています。 

また1948年(昭和23年)の第19回をもって横浜国立大学にお互いが統合された為自然消滅した。

 

現在の横浜での高校野球定期戦 今日(2025年11月22日)に目を向けると、横浜市内では、横浜隼人と横浜商大高の間で定期戦が行われているほか、神奈川県立商工高等学校と横浜商業高等学校の間でも毎年硬式野球の定期戦が開催されているようだ。

 

さもすれば、見過ごして通り過ぎてしまいそうな時代の1ページ。それに気付く度に、『あー良かった』と思うのは何故だろうか?。

 

☆横浜高工、横浜高商定期野球戦史(横浜野球クラブ)より引用しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。