NPBもマスコミも考えなきゃ

フジテレビが日本シリーズの中継時間にワールドシリーズの録画放送を行ったことによっていろいろ揉めていますね。被せるテレビ局側も、それで出禁みたいな措置を取るNPB側も「どっちもどっち」ですよね。

一つ思うのは「日本シリーズの開始のタイミングを考え直してもいいのでは？」と。

NPBのシーズン終了→CS→日本シリーズまでの間隔が長すぎる為、今回のバッティングが起こったのであって、そこを短縮すれば被ることなく開催出来たとあちこちから指摘が出ています。

放送被り（被せ）のことを除外しても、そもそも両シリーズの日程が被っています。

マスコミは基本的に自局の視聴率アップ最優先なわけですから、こういうことを想定しなかったNPB側にも落ち度はあると思います。

あと、これは関西圏でのことなので世間一般から見過ごされがちですが、社会人の日本選手権の日程も実はCSと日本シリーズの影響を受けているのです。

この大会は10月下旬から11月上旬にかけて大阪ドームで実施されるのですが、オリックスのリーグ順位が確定するまで正式な日程が出せないのですよね。昨今はCSもあるので、オリックスがCSへ進出すれば更にその結果待ちになります。

これだって「CSが無ければオリックスのリーグ優勝の望みが無くなった時点で日程が決められる」わけです。

つまりは「NPBが自分たちの目先の興行収入優先で行っていることが他団体にしわ寄せをさせており、なおかつ今回は自身の首を絞める結果になっている」と言えるのかもしれません。

マスコミに怒りをぶつけるだけでなく、そもそものポストシーズンの運営手法や開催時期をNPB側は今一度検討し直す必要があると思っています。

プロ野球が国内最大人気の興行だった時代はとっくに終わっているのですからね。

そして今回MLBとNPBとで一番大きな差と思ったのは運営の迅速さ。

リーグ戦終了→地区シリーズ→リーグ優勝決定戦→ワールドシリーズ→優勝パレードまでのスピード感。熱が冷める間もないこの迅速な運営こそがファンの関心や熱気に大きな影響を与えていると思われます。

何かと拙速感のあるNPB。早期の対策は必要でしょう。