科学特撮隊４

“仮面ライダー555”＋“仮面ライダー剣Blade”





平成仮面ライダーシリーズもここまでなんだよね(￣〜￣)ξ

この両作品、放映当時はやはり龍騎同様、何だろうなぁという感想だったが、今再び観るとなかなかの出来である。



“555”は敵役が人間の進化形のオルフェノクという怪人であり、新人類ＶＳ旧人類的図式で、主人公の555が実はオルフェノクだったという筋書きはおもしろいが、シリーズ中盤で明かすのではなく、最終回間際まで引っ張って欲しかった。この辺は鉄板だろう。

人類＝善、オルフェノク＝悪の図式が太いパイプとしてシリーズを貫いているが、人間の暗部をえぐり出して問題提起しているところは“ウルトラセブン”を想起させる。現代の何も考えていない、考えられない能天気な連中は、この“555”で勉強してほしい(笑)



“剣”はシリーズ初の仮面ライダーが「仕事」という設定。ただ、そのコンセプトは、シリーズを通して前面に出ている感はなく、主人公の剣崎が給料が振り込まれていないと慌てるコミカルな箸休め的なエピソードがあるぐらいである。

寧ろ、アギトのギルスを想わせるカリス、その正体は実はアンデッド(怪人)で人間体は相川始というのだが、人間の少女、天音の始に対する淡い恋心と、それに対するカリス-始の兄妹愛にも似た愛情が物語に厚みを持たせている。ただ単に、正義のヒーローが悪の怪人を倒すという筋書きだけではなく、本編の邪魔にならない位置にサブストーリーをうまく絡ませることにより、本編の緊張感を高め運命に抗えない哀愁を見事に散りばめることに成功している。