家庭教師

今はもうやっていないが、以前、随分長い間、家庭教師をやっていたことがある。

医学部・難関国立大学・難関私立中学高等学校受験生、学校の補習を望む生徒、はたまた家庭内暴力の生徒など多岐に渡る生徒をかなりの人数教えていた。

そこには、ある相関関係が・・・・

それは、優秀な、またはやる気のある生徒の家庭ほど待遇がいいのである。
あっ、私は家庭教師紹介センターみたいなところを通さず、直接相手の家庭と契約していたことが多かったので、待遇は先方の家庭と相談の上決めます。大まかな最低ラインはありましたが・・・・

ある難関医学部志望の受験生。
本人もしっかりしていて、成績も良かった。それでも、難関医学部となればかなりの受験勉強を強いられる。まぁ、順調に成績も伸び、指導にもほとんど苦労はなかった。
指導が終われば、必ずお母さん手作りの夕食が用意されており、本人の両親と話をしながらおいしくいただいた。でも、やっぱり私も若かったので、生徒の親御さんを前にすれば、それなりに気を遣うので、こちらの方が緊張し仕事らしかった(笑)

そして、見事志望校に合格。謝礼として大枚10枚をいただいた。まだ、学生だった私は、結構びっくりしたものだった。

最後に教えた、T大に合格した生徒もやりやすかった。
やはり、「数学で疲れたから英単語でも覚えて休む」という名言を残したぐらい勉強してくれた。
家庭教師は、予備校・塾の集団授業と違って、個人の都合で予定を変えることが可能。
しかし、熱心な生徒は、まず予定を変更しない。多少具合が悪くてもちゃんと予定通りやる。況してや、家族で食事や旅行に行くなどの私用で日程を変えるようなことは、まずしない。優先順位をちゃんと心得ているのである。
最近、この手の変更の、何と多いことか!これが、学習上、どれだけ悪影響があるのか解ってない親が多過ぎる。

そして、自分で勉強して、わからないところを質問するといった方法をとっていたので、質問がないときは雑談でその日はお終い。勿論、親御さんはこのことを承知している。今の浅はかな親みたいに、セコく何かにつけて文句など言わず任せて貰えるので、指導の効果も出るというものだ。

この家庭も金銭面を含む待遇面はダントツだった。

それに反して、出来ない生徒、やる気のない生徒の家庭は待遇が悪いことが多い。時間に対するペイも悪いし、酷いときは月謝を滞納。挙げ句の果てには、最後の2〜3ヶ月分踏み倒される。

出来の悪い生徒は、やはり、その家庭に何らかの問題がある。家庭環境だったり、親の躾だったり。と言うか、殆どの場合が親の人間性に問題があるんだよね。ハッキリ言ってしまえば。バカは拡大再生産されるものだから・・・・( ̄〜 ̄)ξ

そこで、問題点の改善を、なるべくオブラートに幾重にも包んだ言葉でお願いしても、何もしてないうちから、「私にどうしろと言うんですかっ!」と逆ギレされたりする。やってられないよね。そんな中でなんとか結果を出しても、そんな親に限って満足してくれないのである。

優秀な生徒、やる気のある生徒の家庭では、十分な結果が出ることが多いので、紹介もしてもらえたりする。そして、紹介してもらった生徒も、得てしてやる気のある生徒だったりする。
そういうものなのである。

生徒の出来がいいから待遇が良く、悪いから待遇が悪いのではなく、その家庭がいろいろな面でキチンとしているから生徒も伸びるのである。

生徒の出来と待遇の良さは、正の相関関係にあるのである。



本音を言えば、出来の悪い生徒(=ヤル気のない生徒)など、経済的理由で相手にすることはあっても、そうでなければ、誰も相手にしたくないということです。
聖人君主と偽善者は別ですが。まぁ、この世に聖人君主は、そう何人もいるわけではないから、そんな輩は悉く偽善者だけどねΨ(`∀´#)

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