不定期・テイクオフスポーツ(テクスポ)
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みどり
2013年05月08日 20:55 visibility115
土曜の試合は先発が好投し、完投勝利。
自分とおなじく、まったく野球経験のない彼が勝ち投手になるのは、本当に嬉しい。
誰が投げても、先発に勝ちがついてほしいと思っているけど、やっぱり経験のない選手が活躍するのは特別な思いがある。
…
この日、久しぶりにヒットを放った選手がいた。
テイクオフの女性選手、エコである。
テイクオフ結成時からセカンドを守り、決して速くない脚力ながら、相手の隙をつく好走塁で敵を驚愕させる。
守ってはスリリングな守備で味方を怯えさせたあげく、平然とアウトをとったりするところから、『テイクオフの魔女』の異名を持つ。
そんな魔女も最近は魔法の杖から快音が響かず苦しんでいた。
当時を詳しく知る関係者によると、
『だいぶ悩んでたみたいで、運気をあげるために登録名を変えたりしたらしい』(関係者M談)
スピリチュアルなところから入るあたり、さすが魔女である。
しかし名前を変えるだけで安打が出るものなのか。
『そりゃそんなんで安打が出たら苦労しませんよ!
でもそれがよかったのか、タイミングをとって今までより強く踏み込む新打法に取り組み出した。
そしたら次の試合で早速快音でしょ?
そうとうハードな練習に耐えたみたいですよ。』(事情通M談)
なるほど、それならあの素晴らしい打球にも納得できる。
新しいフォームに挑戦するのは勇気がいるし、それで結果を出すには並々ならぬ努力が必要だろう。
さすが、魔女である。
快打で出塁してからは、かつての姿を取り戻したがごとく、次の塁を奪ってみせた。
かつての輝きを取り戻した瞬間だった。
以下、翌日の一面
『おかえり!魔法使い!』(中○スポーツ)
『魔法を取り戻したエコが、日本に希望の灯をともした。』(ロ○ター通信)
『河童あらわる!!?』(東ス○)
さすが、東○ポである。
それはさておき。
練習に勝る魔法なし。
エコ選手のセンター前へのクリーンヒットは、その事を僕たちに教えてくれた。
経験者でも、未経験者でも、子供からお年寄りまで、打席という名の チャンスが与えられるスポーツ。野球。
1打席でその素晴らしさを思い出させてくれた、それこそが彼女の放った本当の魔法なのかもしれない。
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