平出隆「ベースボールの詩学」

　この本、正直、ちょっと難しいけれど、行間から野球への愛があふれていることを感じます。

　題名に「野球」ではなく「ベースボール」とあるように、野球の故郷アメリカのこともたくさん書かれています。

　僕は中学生の頃「フィールド・オブ・ドリームス」や「打撃王」をレンタルビデオで観て、メジャーリーグへの憧れを抱きました。

　　あの頃は、日本人メジャーリーガーがまだ誰もいなくて、僕にとってメジャーリーグはＮＨＫの衛星放送や雑誌Ｎumberの特集だけで見る世界でした。

　日本のトップ選手がこぞって渡米するような今のような状況は想像できませんでした。

　みんな、それぞれの夢や志、目標を持って海を渡って行かれるのだと思います。

　僕は野球にきちんと取り組んだことがないから言えるのかもしれませんが、もし僕が野球選手でＭＬＢに移籍するとしたら、動機は「アメリカの野球文化にあこがれて・・・」というものだろうな・・・。

　いつか、クーパーズタウンのアメリカ野球殿堂に行ってみたいな・・・。