「石毛宏典の『独立リーグ』奮闘記」を読んで
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こじっく
2013年04月12日 15:09 visibility673
野球観戦にいけない時期は読書で野球を楽しみます。
この本「石毛宏典の『独立リーグ』奮戦記」(アトラス出版)を図書館で借りて読みました。
すごく良かった。自分でも購入して手元に置きたいと思っています。
私は石毛宏典さんという元プロ野球選手の現役時代を知っている世代です。
どんなに素晴らしい選手だったか、昔見た日本シリーズの中継や報道などで分かっているつもりです。
しかし、この本を読むまでの私の中の石毛宏典さん像は「西武ライオンズの監督の座を辞退してホークスに移籍する大勝負に失敗した人。その後、オリックスの監督でも失敗し、独立リーグでも失敗し、天運をライオンズ時代に使い果たしてしまった方」という大変失礼なものでした。
また私は生意気にも「天から与えられた運は誰にでも平等なのだから、無理をしてはいけない」という教訓をそこから得たような気にもなっていました。
しかし、この本を読んで大いに上のような見方を恥じ入り反省しました。
本当に真実というものは複雑で、第三者には分かり得ないものであるという当たり前のことを再認識しました。
挑戦することは何にもまして尊いことで、その成否はすぐに結論を出せるものではないということも。
私は高校の英語の時間、英語で自分の将来の夢をスピーチするという授業があって、その時「将来はアメリカのマイナーリーグのチームのオーナーになりたい」ということを間違いだらけの英語でクラスメートの前で話しました。
当時、確かMLB傘下のマイナーチームでバロンズというチームの経営を、ある日本の有名企業がされていたということをニュースで知っていて、自分も将来大金持ちになってマイナーチームを買って自分の思うように運営しようという夢を持っていたのです。
しかし、私はその夢のために何ら挑戦せず、今に至っています。
ひょっとすると、前に勤めていた職場で草野球チームを立ち上げたことでその何百分の一かは果たせたかもしれませんが、微々たるものです。
どうやっても、昔夢見た「オーナー」にはなれそうにありませんが、人の夢を心の中で笑ったり、否定したりする人間にだけはならないでおこう。そう思いました。
日本の独立リーグはまだまだ野球文化として、地域の社会資源として根深く定着したとは言えない状況かも知れません。
現に私もまだ試合を観に行ったことがありません。
しかし、今年の目標として独立リーグの試合を観に行くということを心の中に持っておきたいと思います。
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