～神に導かれし者 カカー～　その１

人差し指を天高く掲げるゴールパフォーマンス。

世界最高のミッドフィルダーとして輝き続けるブラジル代表のサッカー選手カカー。

２０歳にしてワールドカップ優勝。

クラブチームでは世界一とＭＶＰ。

手に出来る全ての賞を獲得してきた。

今年ワールドカップでブラジルの１０番を背負う。

この男を突き動かしてきたものとは？

昨年６月ワールドカップの前哨戦であるコンフェデレーションズカップ。

この大会の主役は度肝を抜くゴールを見せるこの男だった。

ブラジルの背番号１０、カナリア軍団の司令塔カカー。

サッカー王国の大黒柱、卓越した戦術眼と相手を手玉に取る驚異的なテクニック。

この大会、大活躍を見せたカカーはＭＶＰに輝き、ブラジルに栄冠をもたらした。

その凄さは一瞬でビックチャンスを生み出す変幻自在のプレー。

ある時はワンタッチのパスでゲームを完全に支配。

巧みに相手の裏をかき無警戒のエリアへ展開。

自由を得たチームメイトは号令がかかったように躍動する。

かと思えば二重三重のマークを驚くべきボディーバランスで振りほどきドリブル突破。

さらにわずかでも隙があれば矢のようなシュート。

全てのプレーが世界トップレベル。

神の領域。

しかも絶賛されるのは高度な判断力と何よりもチームの勝利のために捧げている点だ。

自分本位のプレーは一切ない。

決定的なキラーパスも無限の選択肢から選び取ったものだ。

人はこう呼ぶ。

「世界最高のＭＦ」

続く・・・・・・・