スピットボール

  • やま
    2014年04月28日 20:37 visibility130

昨日の(日付的には今日の)

S-1ではヤンキースの投手が

首に松ヤニを付けて不正投球をしていたという話を

「えらんこっちゃ!」と言わんばかりに

それなりに大きく報じていた。

今日の読売新聞のコボちゃんでも

松ヤニをつけていた投手の話だった。


S-1内でもやっていたが、

メジャーリーグでは「バレなきゃOK」というもので

投手の技術の一つである。

実際あの投手も出場停止10日間という

日本の報道の割には軽い処分で済んでいる。


日本人は真面目なところがあるのか

はたまたNPBでは浸透していないためか

不正投球の衝撃の発覚と軽い処分、

更に敵味方関係者の全然気にしてないコメント等を紹介して

「これがOKなのか」と驚いて報じている。





そう言えば昔見た映画で

こんなワンシーンがあったのを思い出した。

あるメジャーリーグのオーナーの孫が

移動前で空港でくつろいでいる

投手コーチに聞く。


「つばをつける投手がいるの?」


投手コーチは視線を

情報がたくさん載っている新聞から、

まだ何も知らないと言っても過言ではない

小学生のオーナーの孫の瞳に向ける。


「……不正投球のことか。

 俺はそういうのには反対だ。」


コーチは姿勢を正した。

目元が少し厳しくなり、

いつもより一言余計に饒舌になったのは

少年の道徳心に配慮してなのか。

水面下では認められている

”違反”のことを話すのに、少年はまだ若すぎ--


そんな二人の元に、筋肉隆々の

強面の投手の一人が近づいてきた。

投手は体は立派過ぎるほど立派だが

今シーズンはイマイチ調子が上がらなかった。

起用法にも不満があるようで

投手コーチはたちまち緊張した。


しかし、その投手は少年に言った。

「……ビデオを見なおした。

 キミの言うとおり、カーブを投げる時に肘が下がっていた。」


投手コーチは目を見開いて二人を見ていた。

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