明治神宮大会3試合観戦。試合から学び、それを草野球に生かす。

  • 虎男
    2017年11月13日 23:18 visibility917

生まれて初めて「明治神宮野球大会」へ出かけて行った。月曜日が仕事休みなので、どうしようかなと思っていたが、大阪桐蔭高校が出ると言うので行って見たくなり、五十肩のクリニックを朝から予約していたが、もういてもたってもいられなくなり、神宮へ朝から出かけて行ってしまった。

 

第一試合は大阪桐蔭対創成館である。私は、どちらが勝っても負けてもどうでも良いと言うスタンスで、むしろ良いプレーと、ボーンヘッドなどをチェックしに行くような感じの観戦である。さらに言うと、草野球にあてはめても「これは、こういう風にするんだな」と言うネタを仕入れてきたいと言う気持ちで見ている。どんな試合にしろ自分にとっては「生きた教材」なのである。

 

高校生の試合は本当に見ていて楽しい。きびきびとした動き、プロ野球のように、ダラダラ長くない。まずは、何を学んだかを言おう。セカンドのポジショニングだ。私もメンバーが少ない時には自分をセカンドのポジションに入れるときが多々ある。高校時代はセカンドを守っていたからであるが、今では動きが鈍って、6-4-3のダブルプレーなどうまくいった試しがない。(笑)しかし、ポジショニングを考えるときに、無死や一死で走者が一塁なんて時に「前進守備」に近いほど前で守る選手はめったにいないだろう。しかし、うちの草野球チームに一人そういうのがいる。こういうのは「頭を使っている」とは思えない。「定位置」と言う言葉をどう解釈しているのだろうかと疑問に思ってしまう。高校生のこの場面での定位置とはどこを指すのかとグラウンドを見て見たら、やはり外野の芝生のやや3歩くらい前にポジショニングをしている。本来、ここで「なぜ?」と言う理由が出るはずだ。「当たり前だろ。それが定位置なんだから。」と答える人は野球を知らないと言うより、野球を論理的に理解していないし、それだけで指導者は無理だ。

 

何故と言われて、この位置を定位置と定めるのかは、理由は2つ。1つ目は前進守備のように「送球をバックホームにするために前に守備位置をとる」のではなく、オールマイティなゴロに対して、少々深めに、さらに言うと一塁手や三塁手よりも守備範囲が広い、そして深いので二遊間のポジショニングは一、三塁手のそれよりも深く守っておく必要がある。さらになぜが再度飛んで来たら「一塁手、三塁手より深くポジショニングを取るのは、打球が多く来るし、深く守っておけば速いゴロよりも、ボールが地面を転がる距離が長ければ速度は落ちるから、そのボールをしっかり掴んで一塁手に送球して確実に一つアウトを取ると言う意味でのポジショニングが「定位置」と言えるのではないだろうか。やみくもに前進守備をしている選手がいるのを記憶していたら、高校生ですら、やはりこのレベルの試合になってくれば「基本」に忠実にやっているのである。(下写真参照)

 

試合は創成館高校が大阪桐蔭を破って決勝へ進出。この試合で二塁手のポジショニングについて学んだが、次に学んだのは一塁手である。私の持論としては一塁手は左投げの選手に限ると言うもので、それは守備での利点が左投げの選手が一塁手だと多いにあるということだ。まずは下の写真を見ていただこう。一塁手は左投げである。

 

上の写真で左投げの一塁手が牽制球を待つ姿勢がベースに右足をつけて、右手のミットを構えて待つ。

これは右投げの一塁手も同じ体制で投手からの牽制球を待つのは基本だろう。だが、この姿勢を良く覚えておいて欲しい。では、捕手から牽制球が来たら、このままの体制で右手ミットで捕球するのと、左手ミットで捕球するのは、どちらが捕球しやすく、そしてすぐに一塁走者が帰塁した時にタッチがしやすいだろうか?

絶対に右手にミットをはめている左投げの一塁手の方が帰塁走者にタッチがスムーズだろう。右投げの一塁手だと左手ミットを捕手からの送球に対して逆シングルで捕るか、もしくは体を逆時計回りに開いて捕球し、走者に

タッチをしにいくので、コンマ何秒か遅れるはずである。いかにも不自然なタッチにならざるをえない。

さらに一塁手が正面を向いた時の写真が上の写真だ。これを見るとさらに左投げの一塁手の方が断然有利に

見える。なぜだ?理由は右手にミットを持っているからと私なら言うだろう。なぜ右手にミットを持って一塁手になる方が右利きの選手より有利なのかは、この写真が既に教えてくれている。理由はミットが右手にあるほうが、フェアエリアにボールが飛ぶ確率が多いので、ボールを捕るときに自然に捕球体制ができる。しかも二塁よりに転がったゴロですら、捕球するのに体を右へ走らせて捕球し、送球は左手で投げるからタイムロスがない。すなわち捕球後の送球時に体を回転させないで良いってことだ。これが左手にミットをはめているとフェアエリアに転がって来る強いゴロに対して、逆シングルになる可能性が高くなり、その分の運動量が増える。その運動量が増加することはスタミナを消耗させることにつながるのである。もちろん一塁ライン際の強い打球であれば、左投げのファーストは逆シングルにならざるをえないが、どれほどの確率で、そういった打球があるのかを考えて欲しい。そうすると左投げの一塁手の方がフェアエリアのゴロに対して逆シングルキャッチが無いと言うことになり、自然な捕球、送球の機会が多くなると言えるのではないだろうか。

 

また、明日神宮大会の試合については書こうと思う。一日で3試合観戦はきつすぎる。これ正直な感想である。

 

 

 

 

 

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