M君のチーム評価

  • 虎男
    2017年11月12日 10:54 visibility472

昨日の試合後に、チームのM君が恥ずかしそうに私にこう言った「監督、僕12月9日に今日助っ人で来ていただいたTさんのチームに助っ人で行くんですよ。」私もすかさず「おお、それは良いね。」

 

M君「うちのチームは良いですよね。うちのチームに助っ人に来てくださる2人の方、すごく良い方達で本当に

このチームで野球やって楽しいです。」

 

私「昨年入ったK君も、うちのチームに入って本当に野球が楽しいって言ってくれてたなあ。ありがたいことだ。」

 

M君「チームって、本当にコミュニケーションなんですよね。このチームに入らせてもらって、それを実感してます。」

 

私「そりゃあ人間同士の連携ができるか、できないかはコミュニケーションができるかできないかにかかってくるわけで、それがうまくまとまらないとプレーも分断されちゃうってことさ。野球は打撃でも守備でも連携が必要って事だよね。」

 

M君「だけど、本当に自分が思うのは、過去に他のチームに所属していた時には、これほどのコミュニケーションを取れたかなって思ってしまうほど、今チームの人たちとこんなに仲良くやれているのも、皆さんが良い人ばかりだからって思いますよ。」

 

私「野球チームを構成しているのはメンバーで、そのメンバーに対してリーダーは常にどう対応していかなければならないのかを模索する必要がある。そして、メンバーを集めるに際しても、頭数だけ揃えれば野球ができると考えているリーダーがいるチームは、その後で人間関係の問題が発生しやすい。俺は勝利至上主義のチームなんか作ろうと思ってない。40歳超えた連中を集めてチームを作ってるでしょ。その年齢まで野球がやりたいって言う連中は「野球馬鹿」だから、野球以外の事に「ありき」が出てこない人を選んで入れているんだよ。そのためには、チーム規約をまず入部問い合わせ者に読んでもらい、それに同意しなければ入れないし、そしてその後チームに体験参加してから入部問い合わせ者が自分で判断するように順序を決めてあるんだ。適当に頭数だけ欲しいなら、チーム規約なんか読んでもらわないよ。入りたいって思う奴を吟味しないでいれたら、後で問題発生が出やすい。そいつがどういう人間かもわからないで入部許可なんか絶対にしないよね。」

 

M君「僕、今年の4月に入部させてもらいましたけど、なんだか5、6年チームにいるような錯覚を覚えているんですよ。まだ7か月しか経ってないのに、チームの全員の名前も憶えちゃってますし、本当に良い人ばかりがいて助かってます。」

 

私「そう言ってもらうとチーム構成してきた責任者として、すごく嬉しいね。でも、何がこれだけ早くチームにさせたかってわかるかい?」

 

M君「そうですね・・・・」

 

私「試合だよ。練習ではなかなかチームってできあがらないんだ。それだけ気持ちが入らないってことだよ。試合がチームを作るんだ。試合だと集中力が違うでしょ。投手だったら打たせたくないって思うよね。でも、捕手同じことを考えている。バッテリーは共同作業を一緒にやっているのだから、コンビとして呼吸をあわせなければいけない。しかし、野手はそれ以上に神経をはっている。なぜなら、後ろにボールを逸らすことができないし、悪送球はチームの足をひっぱる。外野手が後ろにボールを逸らしたら大量点につながってしまうし、そんなこんなを考えていると、外野手は内野手の名前を覚えなければならないと感じるだろうし、内野手はバッテリー名前を否が応でも憶えてしまうでしょ。そして同じダッグアウトに戻ってきて会話をすれば、どんどんとコミュニケーションの質が深まって来る。そして役割分担をさせないでチームの仕事を俺が一手に引き受けている理由わかる?」

M君「監督が全部チームの仕事をやってくださることってありがたいですよね。」

 

私「チームの仕事って分担したら5人いれば十分なんだよ。連絡係、備品管理係、対外交渉係、会計、スケジュール調整担当者、このくらいだろ。もし、この役割分担をやらせたら、チームの他の人間たち仕事が無くて

そのメンバー達は楽ができるとなったら「公平性」が保たれているって言えるか?監督の俺が全てやっているのは、この不公平感を皆に持たせたくないってのがある。そして、各仕事は単独の仕事じゃあないんだ。すべて他の仕事とリンクしている。連絡係が機能しなくなったら試合なのか練習なのかの活動内容がわからなくなる。それだけじゃあなくて、スケジュール調整担当者は連絡係がきちんとチームメンバーに周知したのかしないのかがわからなければ、自分がせっかくマッチメーキングした試合を連絡係がきちんとしなかったせいで、おじゃんになる可能性だって出てくる。備品管理者がノックバット、ロージンバッグ、攻撃側審判員制用のインジケーター、キャッチャー用具などを持ってこられなかったら、どうなる。捕手用具を相手チームに借りて試合をするのか?これらは全てチームにリンクしているんだよ。それだけ、どの仕事もきちんとこなさなければ、試合を組めないし、試合を組むまでのプロセスを知らない人が、それらの仕事を「真面目にやらなければできない」と感じてくれなければ、チームがチームになるまでに3,4年はかかってしまうってことだ。だから、一つの仕事だって他人任せにできない。なぜなら、大きな責任をかかえていると俺は常に思っているからね。」

 

M君「チームの皆さん、本当に良い人ばかりで僕、本当に毎回活動があるたびに楽しくて楽しくて。」

 

私「そういう言葉を言ってもらえるってことが監督としては、ありがたいなぁって思うよ。つくづく、チーム作って良かったなぁって思うよ。また、次回の試合も頑張ろう。さあ、帰ろうか。」

 

試合後にM君と弁当を買って来て、他のチームの草野球の試合を見ながら交わした会話でした。

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