千葉ロッテの地域密着モデルとは何だったのか 7


千葉ロッテの地域密着モデルとは何だったのか6 の続きです。いよいよ千葉ロッテの地域密着モデルの事例です。荒木執行役員は2005年から行った、ちば流のボールパーク化計画についてお話をされていました。
 ■「ちば流」ボールパーク化

「先ほども出しました分析をもとに、私どもでは千葉流のボールパーク化に取り組みました。
手始めの2005年は球場だけじゃない、
ファンサービス+周辺のことを取り組み、

目玉となったのが海浜幕張駅の発車メロディーを応援歌の
♪We love Marinesに変えたことでした。
 
これが一番大変で...(苦笑)
最初、海浜幕張の駅長に話を持って行ったら「ノー」と言われました。
で、同じ京葉線の駅があり、ディズニーランドのある舞浜は発車メロディーがディズニーの音楽になっているのを例に挙げると

「ディズニーと一緒にするな」 と断られ、

では乗降客数をとデータも持って行ったら

「それは(幕張)メッセがあるから」 と全然取り合ってくれませんでした。

でも、その時NHKがたまたまロッテの取り組みを取材していたので、
「これは!」と思い、5回目の交渉でNHKのカメラを同席させたところ、
駅長さんがOKしてくれることになって(笑)」
 と会場からは笑いが起きていました。
 JRというのはやはり大企業ですからね。
個別の対応というのがしづらいのも現実なのでしょう。
最近では浦和の駅をレッズの応援歌にしたり、同じ千葉でも蘇我駅でジェフ市原千葉の応援歌にしたりして、だいぶココの裁量も自由になってきたようで。

球場周辺では正面入り口にステージや屋台を設けたりシーズン終盤には内野席の一部座席を取っ払ってスタンドにステージを設けてはパフォーマンスを行うなどを実施しました。



 ■3つのヒーローインタビュー
「試合に勝つとその試合で活躍した選手をヒーローインタビューとしてやるのですが、千葉ではこれが3回あります。

1回目はメディア向けのもの、
2回目はスタンド向けのもの、
3回目は球場正面のステージでのものと
3回行うことで、選手を身近に感じてもらう形をとりました。」


■ビアスタ

「そしてサービスの目玉として毎年1試合、360度ビアスタジアムと称して全席自由のうえ、通常600円のビールが半額の300円にして、好評を頂いております。ちなみにこのビアスタジアムでは今まで最高9000杯売れていた生ビールが最初の年に記録したのですが約42000杯もの売上を記録しました。」


その他にも夏の季節は花火ナイターと称して総勢300発の打ち上げ花火を上げ、
プレーオフ前の決起集会には選手も登場するともあって
8000人もの人数が集まりました。

そして新入団選手の会見を地元で行い、
優勝時には幕張ベイタウンでパレードも行いました。
交流戦での優勝賞金を使い、京成バスのラッピングも実施しました。


 「以上の事を振り返ると2005年は26に始まり、26に終わった年でした。

本拠地での開幕戦は3月の26日、
初勝利は26ー0
10月の26日は日本一になった日で
会社の住所も美浜区中瀬2ー6 26階にありました。」
 
そしてお話は挑発ポスターの話に。
今では名物となった千葉ロッテの挑発ポスター。
『東北に春がくるのは遅い』
『パ・リーグの主役、3月までご苦労様でした。』
『あなた達があれこれ話題を作っていた頃、ボク達は黙々とカラダを作っていました』
などといった相手を挑発するポスターを作って駅に貼ったのですが、「まず負けるわけがない」と現場では言ってました。
 
ところが開幕戦はまさかの敗戦。(岩隈の好投&地味様炎上の試合でした)
最終電車が終わった後、スタッフが慌ててはがしましたね(笑)」

というエピソードも。

長くなったので次回は2006年以降の事例について書きたいと思います。










































































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