どう考えればいい?プロ野球の環境問題(追記あり)
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あおいちぱんだ
2008年03月17日 23:47 visibility3933
日本プロ野球組織(NPB)は17日、今季から新たに環境問題に取り組むとして、具体的な計画をまとめた「NPB2008 グリーンベースボールプロジェクト」を発表した。「野球の力で温暖化ストップ」をキャッチフレーズに、試合時間短縮による二酸化炭素(CO2)排出量の削減や啓発活動を行う。
試合時間の短縮は、京都議定書で定められた日本の削減目標値と同じ6%を目指す。照明などの電力消費量を1シーズン(総試合数864試合)で約37万6000キロワット時、CO2換算で約209トンを削減する。過去10年間の平均時間3時間18分に対し、12分短くなる。
球場にタイマーを掲示し、選手交代や投球間隔のスピードアップを促す。既に一部のオープン戦で実施され、効果があったという。また「スピードアップ11カ条」を定め選手のロッカーなどに張り出すほか、ラジオや球場内の映像に環境メッセージを流す。達成できなかった場合は、NPBとしてCO2排出量を購入することも検討する。
東京都内のホテルで行われた記者会見にはヤクルトの高田繁監督、ロッテのバレンタイン監督、高橋尚成投手(巨人)、藤川球児投手(阪神)らが出席。ゲストとして同席した鴨下一郎環境相は「プロ野球が率先して環境問題に取り組んでもらえたのはうれしい。実現できるように、最大限の努力をしてほしい」と語った。【神保忠弘】 毎日新聞
まぁ確かにナイターの電力消費というのは多大なものが有るので、少しでも時間が短ければいいのでしょうが、
イニング合間のエンターテイメントもやりようによっては楽しいものになると考えるだけに
「環境」を切り出すのは単に時間短縮に対する理由付けのような気も感じてしまいます。
ただ、環境を否定しているわけではありません。
環境という言葉は非常に幅広く、そして非常に定義が曖昧に近いからこそ、
「小さなことからコツコツと」やる積み重ねが大事だと言いたいんです。
そこに対するNPBから出ているのでしょうかね。
環境を考えるのであるならば自前もしくは指定管理者を受けている会社は屋根に太陽光発電装置設けるとか、甲子園のようにツタで覆うとか、場内の飲食においてマイ箸持参・エコバッグ使用でポイント加算とかいろいろ考えとしてはありそうですけどもねぇ・・・。
ロッテであればポイントカード制を導入しているのだし、1ポイント程度なら店舗での持ち出しとしては費用を抑えられる要素のひとつとして考えられると思うんですけどね。
太陽光発電は西武が親会社の鉄道部門で駅に太陽光発電設備を設けるなどしているように、
環境ってやりかたはいろいろあるんだけども、試合時間の短縮だけというのはどうなんでしょうか。
屋外の野球場においても維持は大変だけど太陽光からのダメージが小さく、CO2を吸収する天然芝へ戻すとか、
宿舎の屋上緑化を推進するとかあるとおもうんですけど。どうなるのでしょうかね。
環境というのは経済の発展と相反するような形にとらわれるように見られます。
過去に起こった公害事件などは利益優先に考えすぎてしまった結果が被害を拡大させてしまったというのがあるのですけども、
今ではその苦い経験から環境に関する装置や開発の技術が世界一であることはハイブリッド自動車の開発からみてもわかりますよね。
で、プロ野球に話を戻しましょう。
今でも大半の球団が赤字である現状から
照明費用を削るとかナイター試合削減は自殺行為に等しい(独立リーグ高知の例もあるように平日デーゲームの観客数が低すぎることなど。高知は田舎だからしょうがねえだろといわれたら言い返しませんけど。)
また2004年の問題が出たときに「環境」の切り口で球団を削減なんて口が裂けても言いたくないですし、賛同もしたくありません。
もっと幅広く議論すればするほど、それが新しい技術力になってそれがアメリカとの競争優位になると感じたりします。
幅広い議論を・・・って今のNPBに求めるのは絶望的なのかな。
- 事務局に通報しました。
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