千葉ロッテの地域密着とはなんだったのか 2


千葉ロッテの地域密着モデルとは何だったのか1
の続きです。
■生産性の低い日本のプロ野球
「最近ではメジャーリーグに挑戦している選手・・・うちからも小林雅や薮田といった挑戦する投手がでましたが、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手にレッドソックス側が120億円もの資金をつぎ込みました。
アメリカではどうしてこんなことが出来ているのか、そして日本とは何が違うのか・・・」
ここでパワーポイントは一枚の表が出されました。

それは日本のプロ野球・ヨーロッパサッカーのプレミアリーグ・メジャーリーグの3つの収入内訳でした。
「日本のプロ野球はリーグ全体で1500億円、一方のメジャーリーグは1兆4千億円なんです。
人口に対するチームの数、日本とアメリカのGDPの額が3倍なんですが、野球のリーグ収入でみれば10倍の開きがあるんです。」
「なんでこうなったのかというと、一言で言えば日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグは似て非なるもので、ビジネスモデルが全然違うんです。アメリカではリーグでビジネスをしていて球団が乗っかっている構造なのですが、日本では球団が独自でビジネスをしている。だからばらばらなんです。」



スライドは1996年以降、現在までのリーグ収益の総額をグラフに合わしたものにかわりました。
「96年当時、日本のプロ野球(リーグ収入1000億円)とメジャー(リーグ収入2000億円)の差は今に比べてみると開きはさほどありませんでした。
ところがこれ以降、プレミアリーグで言えば株式公開をするなどして収益を拡大させるなどひたすら成長させています。メジャーリーグでは1.ゲーム価値向上、2.海外戦略、3.ニューメディアプロモーション の3つの戦略を柱に改革を行っていった結果、昨今のメジャーの成功があるといわれています。
そこに日本のプロ野球の失われた10年というものがあったんです。」



以前、
地域づくりと野球 2−2.アメリカマイナーリーグの現状
という題でアメリカのマイナーリーグの話をしました。
独立採算として頑張っている一方で、確実に収益を出しているのを見ると日本のプロ野球は非常にもったいないんですよね。

確かに人口密度が非常に低いアメリカと、数時間あれば「都市」と呼ばれる場所に着く日本とを比べるのには比較対象が違いすぎるのかもしれません。
でも、本当にそれだけなのか。

話は続きます。





























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