北信越BCリーグのキャリアサポーターシステムの裏(編集中)

以前、北信越BCリーグについて触れた。

今回、新たに気がついたことがある。

「キャリアサポーター制度」と言うシステムだ。

雪国から新リーグ 北信越BC(yahoo)

楽天の本拠地である宮城球場の命名権を持っているフルキャストが生活面の資金援助を目的に

地元企業への派遣を行うというモノなのだが、

なぜ、フルキャストが参入したのか。

確かにフルキャストは派遣会社としてビジネスモデルを確立してきた。

しかし、なぜ四国ではやらなかったのか。 


まず、北信越の経済状況を図る一つの指標である、有効求人倍率で北信越と四国を比較をしてみる。

有効求人倍率とは失業者1人あたり、何社オファーが掛かるかを数字に表したモノである。

厚生労働省:第6表 都道府県・地域別有効求人倍率(季節調整値)

ちなみに東京では18年10月現在、1.50で、愛知が1.87である。

有効求人倍率

新潟 1.09

富山 1.22

石川 1.37

長野 1.21


同じ独立リーグのある四国と比較してみよう。


徳島 0.94

香川 1.22

愛媛 0.85

高知 0.44


新潟では以前、主要企業であった新潟鐵工所が倒産するなどして経済的な打撃を被り、1を下回っていたが、新潟県中越地震の復興需要の影響で、一時期1.15まで上昇したが、その後若干下落している。

(石川も倍率は高いモノの、日本の恥ともいえる元首相のお膝元で新幹線や空港など、ガンガン公共工事をやっていることも考えれば産業構造が土木中心である事が予想され、非常に怪しいモノではあるが。)

さらに所得格差を表してみよう。

図録都道府県別所得格差

ここをみると徳島と高知の所得格差が突出しており、高知の場合は沖縄に次ぐひどさである。


つまり、全国的にも北信越の4地域は非常に恵まれており、派遣会社としてはビジネス拡大のチャンスという旨みがあると思い、人材不足の解消を狙うと同時に、社会経験を積ませることで、セカンドキャリア対策も行えるメリットがあるからフルキャストは参入したわけである。


これが全国失業率と有効求人倍率がワースト1の高知とはえらい違いだし、参入の余地がなかったことが大きいものと思われる。

(何故こうなったのか、ご存じの方がいらっしゃったらご教授ください。) 


有る程度北信越BCリーグにはフルキャストからお金がもらえる(選手も収入が得られる)のだろう。

こういったビジネスモデルを確立していくのが新潟の手法なのかも知れない。


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