人材の育てかた、送り出し方の難しさ
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あおいちぱんだ
2008年03月25日 00:59 visibility60
大学生の頃、教員を目指していた自分にとって昨年から、「教える立場」に立つ機会がありまして、
そんな彼らが今日、卒業していきました。
(あ、ちなみに自分はお金貰ってないボランティアのアシスタントなんですが。)
最初は「大丈夫かな?」と思っていた学生も
最後には論理的思考力が身に付き、自信を持って物事を発表できる、そしてなかには一般の大人も顔負けで
「すごい。このアイデアを買いたい」というぐらい非常に評価されるような人材になって行った子もでてきました。
教育って重要なんだなという事を改めて実感したと同時に
「もっといろんな仕掛け方・指導方法があったな」という反省点も生まれました。
(反省ばっかりですが)
仕掛け方というのは「勉強しよう!」という気持ちを引き出す仕掛け方です。
やっぱりいきなり方程式とか公式とか難しいことを言うのではなく、
これが実践的に使えるんだよという実例を示してあげることが、自分の受けた教育への反省だったでは無いかなと。
野村監督の話を聞く前だったのですが、意図せず「無視・賞賛・非難」の3段階指導を行ってたんですけども(最初は出来たことに対して賞賛を送り、伸び悩み始める前に非難を行う、
そこでだらけたら無視というパターンでしたが。)、彼らにはまだまだ成長の可能性があるわけで、
その芽を押さえつけるのではなく、自由に伸ばしてあげる、限界にきたら何が原因なのかを考えさせる。
夏休みなどの長期休暇に課題をバンバン与えたり(といっても身近なところを見ろというのなんですが)
図書館の使い方一つまともに出来ない生徒に対して
「行け or 行ってみれば?」
だけじゃなくて
「行こう」
と引っ張ってあげたりしたほうが良かったのかなとか
様々な言い方だったりとか、提案の仕方があったなと思いましたね。
指導方法一つとっても彼らのモチベーションと
日に日に勉強面で成長していくことが手に取るように分かる教育の奥深さと
経験や勉強不足といった自分の技量の無さを痛感しましたね。
日本では「知識レベルの高い国」って言われていますが
人っていうのはまだまだ伸びるはずなんですよね。
教育も、野球だってそうだと思います。
精神論的なことを言っていた時代は終わり、
理論的な指導者(リーダー)がどんどん台頭してきたおかげで日本の野球はレベルアップしました。
統計的・心理的要素といったものを取り入れたキャッチャーのリードや戦術、
体重移動に加えて故障を防ぐ普段からのの調整法などの理学的・医学的トレーニング、
リスクマネジメントを取り入れた補強方法・戦術に加えて、
プロスポーツに対するビジネス感覚や戦略もそうです。
今後プロの野球においてもこういった理論的指導者が出、球界の更なるレベルアップが出来ればいいなとおもいますね。
あとは完全実力主義でお気に入りの選手を作らず、ひたすらチャンスの場を与えられるような指導者も。
(ライセンス制が必要だという声もありそうですが、たとえそのようなライセンスが有っても浦和のオジェック前監督のようなペーパーテストは優秀でも現場監督としてはイマイチな人もいますからね。
そこはオーナーの人を見抜く力でしょう。)
旅立っていった彼らにとってあまり良いことは言えなかったのですが、送り出す身としては
「あの時経験したことが必ず出てくるぞ。乗り越えたんだから、できるよ。頑張れ」
としかいえないですね。
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