サッカーで教わった教訓
-
とめさん
2015年02月16日 19:27 visibility385
とある全国大会準決勝。事実上の決勝戦とうたわれた試合での出来事です。
これは、今でも私の生きる上での教訓となっています。若かった当時は、こんなにも色々と考えることはありませんでしたが、社会人になりその事を振り返った時、色々と考えさせられることがあり、本当にいい経験ができたと感謝しています。
前後半0-0で延長戦に入りました。
そして延長前半でまさかの2失点。正直「敗戦」を覚悟した事を今でも覚えています。
15分間で2失点・・・。崖っぷちと言うより、崖から突き落とされた状況ですよね。
ここで我がチームのキャプテンは、「みんな集まれ!」と号令を。延長戦の前後半にはハーフタイムはありません。しかし我がチームのキャプテンはそれを承知で号令をかけました。
「最後まで諦めず、悔いの無い試合をしよう」
負ければ悔いは残るはずです。しかしこの言葉には、その場にいた全員を奮い立たせるものがありました。負ければ悔いは残る、でも負けても悔いを残さないために何ができるか。
おそらく全員が、なりふり構わず残っている力以上の何かを出せたことは間違いありませんでした。
最後まで諦めない
自分達を信じる
これまでの努力を無駄にしない
一矢を報いる
応援団の仲間、応援に駆けつけてくれた親への感謝
そして、負けたくない。。。
後半15分間は、今でも何をやったか覚えていません。覚えているのは、相手ゴールへ2回ボールが入った事だけです。これが「無心」と言うかどうか分かりませんが。
15分間をトータルして考えてはいなかったと思います。その一瞬のプレーを全員が全力以上のものを出していたんだと思います。
言葉の素晴らしさをキャプテンから学び
最後まで諦めない気持ちをみんなで知り
自分達を支えてくれた人達への感謝を感じ
どんなにきつい練習もみんなで乗り越えた自信を信じ
私が生きてきた時間で、15分間なんて一瞬でしょうし、これから生きて行く時間を考えると、更に短い一瞬になることは間違いありません。
しかし、私にとってその一瞬が今でも大きな財産であり自信でもあります。
こんな貴重な体験ができたのも、我がチームのキャプテンのお陰です。
彼が「絶対に勝とう!」という言葉をチョイスしなかったこと。彼のキャプテンとしての立場よりも、一緒に闘う同士としての「絆」を優先したであろう言葉は、結果よりも自分達が今できる全てを出し切ろうという、勝負の「本質」を我々に教えてくれました。
人生においても、色々なイレギュラーが起こり悩み、悲しみ、行き詰る事もあるでしょう。
しかし、その先の結果ばかりを気にし過ぎては深みにはまるだけです。
「今、自分にできる全力を尽くす」
それをできた時、結果はどうあれ自分自身に納得できるのかもしれません。
これは、最終的に勝利できたからこそ思えることなのかもしれません。しかし少なくても私は、どんな時も「全力を尽くす」事が、大切なんだと信じています。
結果はプレゼントのようなもの、頑張れなければ「ハズレ」が出るし、全力を尽くせれば「アタリ」が出るようなものだと。
死ぬまで全力を尽くす!
これを忘れずに生きて行けたら、きっと後悔せずあの世へ行ける気がします(笑)
-
navigate_before 前の記事
「長所を育てる」と「褒めて育てる」って?
2015年2月11日 -
次の記事 navigate_next
サッカーにおけるインターバルトレーニングの重要性
2015年2月15日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件